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世の中の中枢は崇高なロジックで動いている 〜日本銀行が冷静に異次元の緩和に終止符を打った瞬間 当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 引き続きタイムリーな話題なので… 

 今回は予定通りのイベントが起き、異次元の緩和からの正常化のトラックに美しく乗り換えたというお話です。

 そして今回もその“結果としての美しい完結”を共有したい…
 
 網羅性担保のために本件も取り上げさせていただきたく…

 以下のNHKの報道の様に

日銀の植田総裁は、従前の緻密な方針開示とその結果説明を淡々と続けて来ました。そして至近期待通りの賃金改訂の結果次第で異次元の緩和を是正するとの方針を示して居ました。

 春闘については以下をご参考になさって頂きたく…

その春闘の結果を鑑み方針に沿って、これまでの大規模な金融緩和策はその役割を果たした。当面は緩和的な金融環境を続けていくという考えを示しました。

日銀 植田総裁「大規模金融緩和策は役割果たした」
2024年3月19日 17時15分

日銀の植田総裁は金融政策決定会合のあとの記者会見で「マイナス金利政策などこれまでの大規模な金融緩和策は、その役割を果たしたと考えている」と述べた上で、当面は緩和的な金融環境を続けていく考えを強調しました。


詳細
①大規模な金融緩和政策は、その役割を果たした
②当面、緩和的な金融環境が継続
③賃金と物価の好循環の強まり確認
④預金金利や貸出金利が大幅に上昇するとは見ていない
⑤金利水準は市場が決める
⑥長期国債の買い入れ「バランスシート縮小を視野に
⑦利上げのペース「急激な上昇は避けられる」
⑧春闘の結果「判断の大きな材料」
⑨利上げの判断「物価見通し上振れ 上振れリスクが高まれば」
⑩緩和的な金融環境「物価上昇率2%下回っている間は続く」
⑪中小企業の賃上げ動向「全体としてはある程度の姿に」
⑫『異次元』の緩和は一応役割を果たした」
⑬新たな短期金利の調整方針「『ゼロ金利政策』でない」
⑭世界経済あらゆるリスク 国内消費回復しないリスク
⑮ETF処分「確たることは申し上げられない」
⑯利上げ幅「適切な政策金利水準を設定していきたい」

出典(再掲)

 2024年3月21日 3時30分には、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の定例記者会見も控える中での記者会見。当然事前に米国とも調整を取った上での外部への情報発信です。

 加えて、例えば国内景気に好影響を与えた為替市場(例えばドル円レート)の動きも計算済み。投機筋の思惑に強く引っ張られる外国為替市場。それに加え3月は、

·企業のリパトリエーション (3月20日前後)
Repatriation本国送還

·年度末決算に向けた外貨準備 (3月27日)

等の実需の大きな動きが予定されていて、そもそも動きがある時期。急激な円高を誘発することは当然避けたいところです。本件のみを針小棒大に投機筋に扱われるリスクが低い時期にぶつけるという冷静な時期判断も最早芸術的にすら感じています。批判の多い小出しの情報発信(リーグ)も軟着陸への手法。
 足元は投機筋の影響でドタバタするけど緩やかに円高に乗せ、少なくとも国内の優秀な人材が海外流出しないところまで、行き過ぎた時には財務省管轄での為替介入も辞さないというスタンスで長期的視点で管理するということができているのだということです。

 というのが私の理解です。

 この辺りも、会社員として、インサイダーとして、報道との差分を意識しながらグローバルな視点で社会を観ることができた賜物だと思っています。

Again, 色々有りますが… 詰まりは

日本って国は、まぁ相対的に良く運営されている

ということに落ち着くのです。

 こんな感覚を共有したいと思い一連の作品を起こさせて頂いています。

多謝

蛇足
 宜しければ以下もお楽しみください。


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