スオメンリンナの要塞 フィンランド たくましくもしなやか 海外旅行·海外出張の小ネタ 当たり前過ぎて意識しなくなっていること
フィンランドはロシアとスウェーデンに常に脅かされた歴史を持ちます。ザックリとは
①先史時代( - 1155年)
②スウェーデン時代(1155年 - 1809年)
③ロシアによる大公国(フィンランド大公国)時代(1809年 - 1917年)
④独立後の現代(含フィンランド王国時代)
1917年 -
という理解。
その名残か公用語は、フィン語とスウェーデン語である位です。フィン語とスウェーデン語が併記された道路標識を見るとその複雑な歴史を実感できます。
スカンディナヴィア半島
の付け根で、かつユーラシア大陸
の端でもあり地理的には、例えば今の北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)に似た感じでしょうか。
何れにしてもとてもしなやかでかつ現実的な国だと感じています。そして人々はとても優しい。
そのフィンランドの複雑な歴史を肌で感じた場所がスオメンリンナです。
首都ヘルシンキ市内の6つの島からなる星型要塞。
そもそも1700年代中頃、詰まり②のスウェーデン時代(1155年 - 1809年)、ロシア帝国侵攻の防衛目的で建造されたそうです。その末期のフィンランド戦争中、1808年5月3日に要塞はロシア軍に占領されたそうです。また、③ロシアによる大公国(フィンランド大公国)時代(1809年 - 1917年)の中頃、1855年のクリミア戦争では、英仏からの艦砲射撃で損害を被ったそうです。
何とも大国に翻弄された土地柄。激しい…
1973年には民政下に置かれ、ベルリンの壁が撤去されたり世界的に平和な動きが顕在化した1990年前後。その私の好きな時期であり、それをカリフォルニアのシリコンバレーで実感していた1991年に世界遺産に登録されたそうです。
スオメンリンナに初めて行ったのは1990年代の後半。欧州のマーケティングを手伝って頂いていたパートナー企業の方の推薦でした。「ヘルシンキに近い島嶼部の自然の美しさとフィンランドの歴史の両方をたのしめるよ。」と。正にその通りでした。
定番のスオメンリンナ博物館で!概要を理解、遊歩道を散策、アドホックに1930 年代の潜水艦ヴェシッコ号を見学などしつつ暖かな季節の北欧を楽しみました。
スウェーデンやノルウェーとは一味違うフィンランド。
たくましくもしなやか。
機会が有れば是非訪れて見ては…
蛇足
宜しければ以下もお楽しみ下さい。
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