【心理学】自分の背中を押してあげる『セルフナッジ』で良い習慣作り
こんにちは(o・ω・o)カエルです。
数日前に『ナッジ理論』についてnoteを書きました。
ナッジ理論とは簡単に言うと
「小さな仕掛けで人の行動を扇動する」
というもの。
レジ前に『矢印⇒』のシールを貼って、列を作らせる
料理に『安い・中間・高い』メニューを載せて中間を頼ませる
など、人が無意識に従ってしまう仕掛けのことです。
良くも悪くも、マーケティングでよく見かけるものですが、この『ナッジ理論』を自分の良い行動を扇動するために使う手法が『セルフナッジ』です。
今回は、コチラの論文
□Using self-nudging to make better choices『より良い選択をするためのセルフナッジングの使用』
から紹介します(o・ω・o)
■セルフナッジの2つの原則
大事なことは、
①環境を理解すること
②環境を変化させること
「良い習慣を作りたい」
と考えているのに実践出来ない理由は、
✅既にある習慣が邪魔をしている
ということがほとんど。
これは、悪い習慣がある。という意味と、良い習慣のための環境が不足している。という意味があります。
ナッジの実験として行われたのは、学食で、フルーツを目の高さに置いて、デザートを奥の位置に置くと、フルーツを選択する学生が増加した。
というもの。
フルーツとデザート、どちらが身体に良いかは皆さんご存知だと思います。
しかしデザートの方が魅力的で、同じ場所に2つがあるとデザートを選択する人が増加します。
では、魅力的な物を物理的に遠ざけた場合はどうなるのか?
というのが上記の実験です。
結果として、フルーツを選択させることに成功しました。
つまり、
✅無くしたい悪習慣は物理的に遠ざける
✅増やしたい良習慣は物理的に近づける
このように、①環境を理解して、②環境を変化させることで、得たい習慣、得たい結果を近付けることができるのです。
■セルフナッジ4つの手法
行うべき行動は、
①近付ける・遠ざける
②貼り紙を使う
③解釈を変える
④友人や恋人や同僚にコミットする
こちらの4つです。
✅近付ける・遠ざける
例えば。
運動習慣を身につけたいなら、
⇒トレーニングウェアを常に身近に用意する
ダイエットしたいのにお菓子を食べすぎてしまうなら、
⇒お菓子を買わない。物理的に遠ざける
など。
✅貼り紙を使う
運動したいけど、ついテレビをつけてくつろいでしまう。という人なら、
⇒テレビの上に「テレビを見るならその前にスクワット30回する」という紙を貼る
寝る前に無意識にデザートを食べてしまう人なら、
⇒冷蔵庫の扉に「デザートは夜は食べない。代わりにナッツなら食べても良い」という紙を貼る
など。
✅解釈を変える
運動が身体に良いのは分かるけど、キツイ。という人は、
⇒「運動はこれからの人生を健康でより良く生きるために必要なこと。病気になったり入院してしまったら、好きなものはもう食べれなくなる」
など、
運動はキツイもの ⇒ 運動は人生に必要なもの
と解釈を変える。
✅友人や恋人や同僚にコミットする
自分以外に、やりたい事を公言してしまいましょう。そして、
「定期的に、『ちゃんと続けてる?』と聞いてほしい」
とお願いしましょう。
人は監視されるとコミット(確約)すると、達成しようと頑張ります。
また、「監視されている」と思うことでも頑張ります。
など。
大きな手を加えなくても、仕掛けを準備することで悪い習慣を減らし、良い習慣を増やすことができます。
これが『セルフナッジ』です(o・ω・o)
シンプルなぶん応用の幅が広く使いやすいので、ぜひ日常に取り入れてみてくださいね!
今回は以上です。
最後に良かったら♡スキをお願いします。
それではまた〜(o・ω・o)ノシ
【参考文献】