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#248 「組織の縦割り」の原因は、管理職の「勘違い」!?

昨日、日本の大企業は絶滅する、という投稿をしました。もう1つ、企業が大きくなると起こる「組織の縦割り」が起こる理由についてメモ。


1、「組織の縦割り」の弊害

組織の縦割り、ありますでしょうか?

企業が大きくなれば、分業が進むのは当然で、部門ごとに異なる仕事をするようになります。本来は、「なんのために仕事をしているのか」が共有できていれば同じ方向を向いていますので、必要があればお互いコミュニケーションをし、より良い形で仕事を進めるでしょう。
ところが、部門として分かれて数年もすれば、業務も確立し、話し合うこともなくなり、気がつけば「縦割り」になっている、という感じでしょうか。

日常はそれで業務が回るとして、何か問題が起こるとお互い自分たちの責任を回避し、問題解決が進まなくなったり、他部門からの照会をたらい回しにしたりします。

さらには、お互いちょっと連携したりすればできるサービスが考案されても「それはうちの仕事ではない。やりたければそちらでやれば。」ということで提供できなかったり、余計なコストがかかったりします。

つまり、業務に支障が出るのです。

ひどい場合には、相手の失敗を喜ぶようになります。同じ会社なのに…

これが、「組織の縦割り」の弊害です。


2、「組織の縦割り」の解決策

では、どうしたら解決できるのでしょうか?

よく言われるのは、

☑️ 部門を超えた交流の機会を設けてお互いを知る
☑️ お客様第一主義を浸透させれば協働ができる
☑️ 協働のアイディアを募集し実行可能なものを実行する
☑️ 部門を超えての仕事を業績評価に加える

などではないでしょうか?

これらを実施した場合をイメージしてみてください。


うまくいくイメージ、湧きましたでしょうか?
なぜ、湧かないのでしょう?
(決めつけてすいません)

これらは「対処療法」なのです。

では、「原因療法」はどんなものでしょう?
それにはまず、根本原因が何かを知る必要があります。

「組織の縦割り」が発生する根本原因は、「管理職」です。
正確には、他部門と境界争いなどが起こった時の「管理職の対応」なのです。

管理職が協働を断るようであれば部下も同じように協働をしなくなります。
反対に管理職が協働を促すようにすれば部下も協働をするようになります。

この、最上位が「部門長レベル」の行動です。

つまり、部門長が他部門との協働を促すか否かが組織の縦割りが起こるか否かの根本原因なのです。


3、まとめ

いかがでしたでしょうか?

「組織の縦割り」は「部門長を含む管理職の行動」が原因、という話でした。

では、なぜ、多くの管理職は他部門との協働を拒絶する方向に動いてしまうのでしょうか?

それは、「上司は部下を守るもの」という勘違いから起きているのです。部下を守るのは、部下が一生懸命した結果のミスであって、他部門との境界争いから、ではないはずです。

でも、部下を他部門との境界争いから守ることまで「部下を守る」ことだと勘違いしているのです。これでは、会社の業務、つまりは会社の顧客を守ることにはならず、本末転倒です。

こういう「勘違い管理職」は「うちの部門」とその部下を守ろうとします。「うちの部門」がうまくいくことが最大の目的になります。他部門がうまくいくか、は関心がないのです。

そうした振る舞いを部下はよくみています。だから部下も他部門と協働をしよう、などとは思わなくなるのです。

昨日、日本の大企業は絶滅する、という投稿をしました。
「組織の縦割り」の弊害も大企業ならでは、のものです。

こうやって考えてみると、大企業は、今、克服しなければならいものが多すぎますね…


最後までお読みいただきありがとうございました。

私見ではありますが、何か参考になるところがあれば嬉しいです。

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