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#287 「転職」はまず社内から。

2回転職しています。その上で、ですが、「転職」を考えるならまず社内で考えてみては、というメモ。


1、したいのは「転職」なのか?「転社」なのか?

ジョブ型が普及すると、そのポストについてから勉強する、ということではなく、その業務に必要なスキルを持っているからそのポストにつく、という形になります。

そうなると、今あるスキルセットでマッチするポストしか選べる(選ばれる)ものはない、ということになります。

外資系でジョブ型の会社にいますが、割と転職する人は多いと思います。

特に、肩書きを上げたい時、転職が有力な選択肢になります。

今の会社では上が詰まっていてどう頑張っても昇進できなそう、という時ですね。つまり、今持っているスキルセットと経験で1つ上のポジションを募集しているところを探す訳です。

この場合、「職」としては連続していますので「転職」ではなく「転社」になります。


これとは別に、今やっている業務とは違う業務に興味があってそのための勉強もしている。という場合、「職」を変えることになるので、「転職」です。

つまり、「転職」と「転社」の2つがあり、いわゆる「転職したい」という場合はどちらをしたいのか、が重要になります。


2、「転職」と「転社」を一緒にやるのはなかなか大変。

実は先程の「転職」を「転社」でやろうとするとなかなか大変です。

もちろん、しっかり勉強して未経験を埋められるスキルを持っていれば大丈夫でしょうし、むしろ他業界の経験が欲しい、という場合もある(結構あります)でしょうから、できる、できない、で言えば、できる、でしょう。

では何が大変か、というと、「転社」+「転職」した後、です。

実際に業務をやろうとすると、実際の業務も初めてですし、周りの一緒に働く人たちも初めてです。また、明文化されていない(あるいはされていても読み解かないといけない)決まり事や独特の意思決定プロセスなども企業ごとに異なるものです。
しかも、業界まで変わっていたりすると、もう大変。
ベースとなる法規制から場合によってはビジネスモデルや商慣行といった土台から変わってしまいます。

となると、業務も、お作法も、人間関係も、あれもこれも、新しい、となるのです。
その中でキャッチアップするのは新鮮で楽しいものですが、中途入社者としては早く結果出さないと、という焦りもありますのでちょっと間違うと、空回りの原因になったりします。

空回りというのは恐ろしいもので、一旦空回りし始めるといくらアクセルを吹かしてもさらに激しく空回りするだけなのです。

ですから、「転職」をしたい、のであれば、まずは同じ社内でそういった業務を探すのが個人的にはオススメです。

大丈夫です。そこで習熟すれば、スキルに加えて経験が加わります。

その上で「転社」すれば良いのです。


3、まとめ

いかがでしたでしょうか?

私は2回転職していますが、いずれも営業という共通点がありました。扱う商材は異なりましたが、隣接業界でしたので応用が効く範囲です。ですから、会社に慣れれば良いだけ、でした。

実は、転職以外に「転職」と「転社」をいっぺんにやったことが1回あります。
ただ、その時には出向という形を取りましたので、いわば元本保証付き

未経験の新チャネル開発、店舗出店に加えて指導育成、マーケティング等をやらせてもらい、それだけでも大変でしたが、従業員が万単位の超大企業でしたので、お作法系も日常使う業務システムも、全く違うのでWで大変でした。

私は所詮は期間が終わればいなくなる出向者という位置付けでしたから精神的に空回りするようなこともなく貴重な経験でした、と言えますが、いわゆる転職だったらかなりキツかったと思います。

もちろん、乗り切れる人も多いです。

でも、リスクの取り方と、最終的にどちらが遠くまで(自分の望むところのより近くまで)到達することができるか、を考えるのも重要だと思います。
少なくとも、はじめから排除するにはもったいない選択肢、です。


実は私も数ヶ月前から、「転職」を狙っています。
その結果はまた今度(ご興味ないでしょうけど)。


最後までお読みいただきありがとうございました。

どこか参考になるようなところがあれば嬉しいです。

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