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世界遺産note

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世界遺産という『扉』から旅に出る。クルクリ視点の学びと、壮大な妄想時空旅行シリーズ。
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世界遺産note 太古の森2

世界遺産note 太古の森2

前回は『ガラホナイ国立公園』についてご紹介しました。霧によって守られてきた太古の森。これと同じシステムによって守られてきたもうひとつの世界遺産。

▶︎マデイラ島の照葉樹林(ポルトガル):1999年 (ⅸ)(ⅹ)

場所はカナリア諸島から約500km北の洋上。カナリア諸島がスペイン領であるのに対し、マデイラはポルトガル領です。

4つの火山島からなるマデイラ諸島のひとつマデイラ島は、奄美大島と同じ

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世界遺産note 太古の森

世界遺産note 太古の森

創作『ローレルリース』の題材となったのは約6500万年前の環境をとどめた太古の森でした。

モロッコから100km〜500km離れた西の洋上に浮かぶ7つの火山島。スペイン領カナリア諸島である。

ここには2つの自然遺産と2つの文化遺産が存在しますが、今回は自然遺産を紹介します。

▶︎ガラホナイ国立公園(スペイン):1986年 (ⅶ)(ⅸ)

中心に標高1487mのガラホナイ山がそびえる直径約22

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世界遺産note 隕石

世界遺産note 隕石

今回のテーマは隕石!前回の創作『はじまりのアオ』をインスパイアしてくれた世界遺産を紹介します。

地球史に残る隕石衝突3大インパクトといえば。

▪️フレーデフォート・ドーム(南アフリカ)
 20億2300万年前
 直径10〜12kmの小惑星が秒速約20kmで衝突
 衝撃は地下25kmにまで達し、マントル物質までもが放出
 最大半径190kmに及ぶクレーターが現存

▪️サドベリー・クレーター(カ

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クルクリ世界遺産news 偶然のマヤ

クルクリ世界遺産news 偶然のマヤ

偶然こんな記事を見つけました!

なんと、偶然発見された古代マヤ文明の遺跡。それもカラクムルに次ぐ規模のものだという。

その大発見はLiDARという新しい3D測量技術によるものらしい。

今やスマホで測量できる時代だったのね…。

環境モニタリング団体が行なったレーザー測量のデータを偶然ネットで見つけた考古学者が、これを考古学的手法で処理したことで、マヤ文明最盛期に3万〜5万人が暮らした可能性の

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クルクリ世界遺産news ナミブの巨大な水瓶

クルクリ世界遺産news ナミブの巨大な水瓶

前回の「骨と砂」では砂漠を旅してきましたが。直後こんな番組に出会いました。

番組では、ナミブ砂漠の豊かな水資源の謎を紐解いていきます。このキーワードは意外!砂漠に豊かな水???

この豊かな水こそが、世界遺産『ナミブ砂海』が自然遺産の登録基準を全て満たすことを可能にしたのです。クルクリの砂漠の概念を覆す絶景の数々!行ったつもりのナミビア旅行でマイナスイオンをたっぷり浴びました。

地殻変動6億年

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クルクリ世界遺産note 骨と砂

クルクリ世界遺産note 骨と砂

前回はゴビ砂漠から白亜期への時空旅行でした。久々に探求スイッチ🔛で、今日は砂漠をテーマに旅してみようと思います。

砂漠とは地球の陸地の20〜25%を占める砂漠。

クルクリの砂漠のイメージはこんな感じ。

で・す・が!

実際には砂漠の90%以上が岩石砂漠なので、イメージする砂砂漠というのは、砂漠の中でもわずか数%しか存在しないのです。

では、世界最大の砂漠といえば???

サハラ砂漠!!

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クルクリ世界遺産news 骨と地層と想像力

クルクリ世界遺産news 骨と地層と想像力

ワクワクが…

ワクワクが止まりません!

ワクワクすぎて鳥肌がブッツブツです!!

2時間の番組あっという間でした。

2014年、北海道で巨大恐竜カムイサウルスの全身骨格を発掘したことでも知られる、日本が誇る凄腕化石ハンター!

今回番組の舞台となったのはモンゴルのゴビ砂漠。

ちなみにゴビ砂漠はまだ世界遺産ではありませんが、モンゴルの暫定リストに『大ゴビ砂漠』として入っているそうです。

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クルクリ世界遺産news AIと画伯

クルクリ世界遺産news AIと画伯

前回、ちょうどナスカとパルパの地上絵について触れました。

そして数日前飛び込んできたニュースがコチラ↓↓↓

AIを活用した研究により、わずか半年の間に新たに300点以上ものらくが…いえ、地上絵が発見されたそう。

ざっくりいうと、人工知能の画像認識処理技術を考古遺物や遺跡に応用した手法だそうで。これ古代文明の番組なんかでも最近よく耳にします。

世界遺産noteでも触れた三星堆遺跡、兵馬俑、ソ

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クルクリ世界遺産note宇宙人2

クルクリ世界遺産note宇宙人2

前回の宇宙人疑惑に引き続き宇宙人探しの旅。

クルクリがピチピチのJKだった頃だろうか『Xファイル』が日本に上陸した。

地球外生命体など人類の科学で証明できない存在を信じるモルダー捜査官と、生粋の科学者であるスカリー捜査官。この凸凹コンビが超常現象にまつわる事件を捜査していくシリーズ。

当時、毎週楽しみに見ていましたよ。

宇宙人の落書き宇宙人はいる!だって「宇宙人は絶対にいない」と誰も証明で

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クルクリ世界遺産note宇宙人

クルクリ世界遺産note宇宙人

以前、道をテーマにした扉からシルクロードを旅したことがありました。

武帝の命により大月氏を目指した張騫さんの旅は、今から約2000年前のこと。

そこからさらに1000年遡った紀元前11世紀ごろ、四川省の山奥に謎に包まれた文明がありましたとさ。今回のクルクリの旅先案内人をしてくれた番組はコチラ↓↓↓

三星堆ビジュアル的にもかなり目を引くこの古代文明。いつごろ、誰が、どんな暮らしをしたのか。どう

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クルクリ世界遺産note天空の城ラピュタ

クルクリ世界遺産note天空の城ラピュタ

※念の為『天空の城ラピュタ』のネタバレ含みます。

前回の投稿に続きラピュタ熱が冷めやらぬクルクリ。今回はこのままラピュタにまつわる時空旅行に出たいと思います。

天の火「旧約聖書にあるソドムとゴモラを滅ぼした天の火だよ。ラーマーヤナではインドラの矢とも伝えているがね。」

ムスカがそう披露したラピュタの雷をご存知の方も多いでしょう。

このことについて、とても興味深い番組がありました。

クルク

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クルクリ世界遺産noteアレクサンドロス大王1

クルクリ世界遺産noteアレクサンドロス大王1

さて『道』をテーマにした時空旅行が続いております。
(以下、過去回の紹介)

人、物資、思想、信仰、科学技術、情報、疫病など、あらゆるものが往来する『道』。それが各地に異文化交流をもたらし、交易や文明が発展。広大な領土を統治するのにも『道』が必要不可欠だということがよく分かりました。

さて!今回は紀元前4世紀。張騫が大月氏を目指した時代から200年ほど遡って、アレクサンドロス大王東方遠征の道にス

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クルクリ世界遺産note 始皇帝

クルクリ世界遺産note 始皇帝

さて、前回『シルクロード』の旅で『始皇帝陵と兵馬俑坑』にも立ち寄りましたが、個人的にもここはもう少し深掘りしていきたいところ。

今回は始皇帝をテーマに旅していこうと思う。

クルクリと始皇帝との出会いは漫画『キングダム』でした。この夏は映画『大将軍の帰還』も激アツですね。

キングダム「前221年秦が中国統一、始皇帝誕生」30年以上、クルクリにとって始皇帝とはこの1行で語れるものだった。

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クルクリ世界遺産note シルクロード(天山回廊)

クルクリ世界遺産note シルクロード(天山回廊)

前回は、紀元前6世紀の『王の道』の旅。広大な領土を統治するために『道』が果たす大いなる役割がよく分かりました。

『王の道』がアケメネス朝ペルシアの領土を網羅する国内幹線道路だったのに対して、『シルクロード』は大陸横断道路である。

その旅路はあまりにも長いので、今回は開拓者張騫の軌跡に絞って、彼がもたらしたグローバル社会を旅してみようと思う。

3つのルートシルクロードには大きく3つのルートがあ

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