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寒い冬を乗り切る!冬の食養生について

医食同源の考えの基、食養生を大切に考える医学体系が漢方である。

これまで春、夏、秋と季節ごとの食養生について説明してきたので、今回は冬の食養生について紹介したい。


日本の冬は寒さが厳しい環境といえる。

漢方的には冬の寒さは、漢方的に言う「腎」(腎臓など泌尿器系、ホルモン分泌に関係している臓器、生殖器系を含む機能)や「膀胱」に影響をもたらすと考える。

寒いとトイレが近くなったり、夜中にトイレに起きることが多くななるのはこのためだ。

そのような季節に対応する食材を紹介したいと思う。


1つ目としては黒いものである。

黒ゴマ、黒豆などは冬に良いとされている。


2つ目は木の実。

クルミ、栗、クコの実、カシューナッツなどは冬の食材としては最適である。

漢方的には先ほど挙げた「腎」の働きを正常にする作用を持ちます。


3つ目は粘着性のある食材である。

これは山芋が有名だ。

山芋は生薬としては山薬(さんやく)と言われ、八味地黄丸(はちみじおうがん)という漢方薬にも含まれている。

この漢方薬は老化現象一般に使用されるものとして有名であるが、特に「夜中にトイレに起きる」「オシッコに時間がかかる」ときに服用されている漢方処方である。


最後に、特に冬に良いというわけではないが、羊肉、牛肉、鶏肉は体を温める。

ちなみに、豚肉は平性(温めも冷やしもしない)、馬肉は寒性といえるので季節で使い分けるのも良いだろう。


今回はここまで。

読者の方に少しでも興味が生まれ、漢方に触れるきっかけになれたなら嬉しく思う。

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