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短射程の憂鬱(のち、晴れ)

短射程の憂鬱(のち、晴れ)

ここしばらく考えることが多かった。
ずっと楽しく遊んできたゲーム、楽しさの横に悩ましさが見え隠れし始めた。
ハマってから1年ちょっとのスプラトゥーン2。
勝てばウデマエが上がっていくのだが、ある程度上がったら伸びなくなった。継続してそこにいられればまだ先を見れる見込みがあるものの、継続することすら難しい。一旦ひとつ落ちれば、そこから上に戻るのが難しい手ごたえ。

ウデマエの最高位を目指しているかと

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イマココ

イマココ

2週間に1度、体調と心の急降下がやってくる。いわゆる生理周期の影響なのだけど。

もう長い付き合いだし、あれ?なんかおかしいな?って思った時には、あー来たか、来たな、ととりあえず受け入れる。体調はその時によってまちまちだけど、心には自分で制御し切れない何かしらの波風が訪れる。排卵期の憂鬱は特に酷い。

誰かの些細な言葉が気にかかったり、態度をネガティブにしか受け止められなかったり、不安な気持ちが膨

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バツ2になるのかもしれません

バツ2になるのかもしれません

この人はわたしが苦しい時に救ってくれたから。そんな理由だけではないけれど、そこが大きくて、もう1度家庭を持つことを頑張ってみよう、と、10年前に人生2度目の結婚をした。

どうしても噛み合わないことがあったり、意思の疎通が上手くいかないことも、他人同士だから、前の結婚もそうだったから、なんとか話したり頑張っているうちに家族になれるかな、そんな風に思って、仕事が続かないことも、時に謎の行動をしたりす

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少し昔の話をするね

少し昔の話をするね

若い頃の数年間、ゲームセンターのお姉さんという仕事をしていたことがある。

そういう仕事をしていた割に、それまでご家庭用ゲームは持っておらず、ゲーム自体には17の頃まで馴染みがなかった。

高校生だった頃、そこそこお堅い女子高に通っていた私に、ばりばり進学校のCちゃんが連絡をくれた。手紙だったか、家電話だったかは覚えていない、そう、まだ携帯電話も普及していなかった頃、とにかく手段はアナログだった。

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スプラトゥーン2がわたしにくれたもの

スプラトゥーン2がわたしにくれたもの

お久しぶりのnoteです。
長文への意欲が停滞する程度には、今もスプラトゥーン2に浸かっています。

私、基本的にはTwitter民なのですが、恐る恐るプレイ動画を上げ始めてから、じわじわとスプラトゥーンアカウントからのフォロワーが増えフォロバしていくうちに少しずつ意思の疎通が出来るフレンドが増え始めました。

ぼっちじゃなくなったのです(笑)

とは言えコミュ障の自覚はあり、自分から近付くのはや

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コミュ障が10年ぶりに美容室に行った話

コミュ障が10年ぶりに美容室に行った話

私が東京に出てきたのは10年ほど前。
それまで髪関係は知り合いの理容室で色々お世話になっていた。

東京に出てきてから、知っているところもなければ知り合いも居ない、もちろんネットという口コミや情報をくれる手段に頼ることは出来るわけだけれど、口コミは口コミであって必ずしも私に合うかどうかはわからないし、情報を頼りに見つけたところでまず『予約する』というハードルが私の手を止めた。

適当なところに行っ

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ナイスを贈れ

ナイスを贈れ

昔から、私は何かにドはまりするという事が無かった。

ハマる趣味を持ってしまえば時間もお金もかかるという理由が足止めするというのもあったけれど、基本物事に対してドライな捉え方をしている、というのもまた事実で、まあ何事もほどほどに楽しめていけたら、というのが根底にある。だから息子の誕生日に買ったスプラトゥーン2も最初はそれなりに遊べればいいよね、という感覚でいた。

以前スプラトゥーン2が私に教えて

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山手線空回り 方向・音痴方面

山手線空回り 方向・音痴方面

都民になってからもうすぐ10年。修学旅行以外で電車に乗るようなシーンの無い田舎者は、かつて切符の買い方すら知らなかった。

切符の買い方を覚えた頃には、Suicaを持った。これで余裕が出来、自分が乗る路線に関しては少しずつ自分のものにしていった。

今日は目的があり、まずは池袋を目指した。西武新宿線が一応のメイン路線である私は、西武新宿線から行き高田馬場で山手線に乗り換えて池袋の予定だ、もう前回乗

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スプラトゥーン2が私に教えてくれたこと

スプラトゥーン2が私に教えてくれたこと

まだ始めて2ヶ月未満。
冷やし中華始めましたみたいなノリで。スプラトゥーン2、始めました。ウチ冷やし中華は年中やってるけれど、私のスプラトゥーンはいきなり2から。

折しもSwitchのオンライン有料化の頃に始めた故にオンラインで遊べる方に興味が湧いて、ほとんどナワバリバトルかガチマッチばかり遊んでいる。つまりはオンラインでの人対人の対戦。

ゲームの内容をものすごく単純に言うと、見知らぬ4人(フ

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秋茄子を嫁に

秋茄子を嫁に

茄子の漬物が大好きだ。
色鮮やかな紫の皮は噛むとキュッとして弾け、内に秘めた茄子の甘みを塩気とともに口と脳に広げてくれて心を満たす。ほどよく締まった果肉の食感は、茄子、食べています!と実感させてくれる。

夫は茄子の漬物が好きではない。
皮がかたい、噛み切りにくい、茄子は全体的に柔らかくしたのが食べたい。とろっとろのやつ。これは食べ物全般にこんな感じなので、私とは食感に対する好みが真逆なのだろうと

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千切りノック

千切りノック

2年弱ほど、夫の実家で同居していた。
義両親は高齢ではあるが義母は元気な人で働いたり趣味に動いたりしており、食事に関しては私にほぼ任せられた。買い物は私がメインで、たまに義母が少し買い足してくる感じだった。

完全同居だったので、台所は完全共有である。義母の台所という意識はどうしてもあるので、話をよく聞き意向に沿うよう使い、食の好みも年代も違うしなるべく取り入れていこうと頑張った。まあ頑張りすぎて

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急緩婆

急緩婆

小学校の家庭科の授業で、胡瓜を2ミリ以下の薄さで30秒で50枚切る、みたいな試験があったおかげで、あれからこれまで何本切ってきたかわからない輪切り胡瓜の全てに試験の気持ちがオマケでついてきた。

授業の中の試験は2人1組で進められた。自分は必死の形相と必死の包丁捌きで、組になった友人よりもトントントントン音を立てるボリュームが早い上とても大きかった。ぎこちない早送りのように、合格しなければというそ

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8月32日から

8月32日から

大人にも、夏休みがあるんだよ。
人生の長期休暇。

ひと昔前。家庭にも職場にも落ち着ける居場所が無かった時に、私は鬱状態になった。

当時の記憶が断片的にしか無いけれど、市内では選択肢がほぼそこしか無い心療内科に通っていた。
初診で医師の顔を見た瞬間に涙がほろほろと流れて、いつも勝手にこうなるんです、と伝えたところから治療が始まった。

色々な抗うつ薬を試したし、副作用も知った。効いているのか判断

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夢で噛めたら

夢で噛めたら

眠る直前は、貴重なひとり時間。
その日の経験が夢に何かしらの影響を与えてくるので、ネガティブに傾いているときは気持ちをリセットするための時間にする。

現実の問題が未解決でも、ごきげんに眠れるように。難しいことはしない。ちょっと笑えるものや、ちょっと温かい気持ちになるものを手のひらの上の電子世界から見つけ出し、それを心に上乗せしてから眠る。

明確な効果はわからないけれど、どうしようもない悪夢は見

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