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おっぱいの中に揺れる野望

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煩悩と欲望を2時間煮込んでおきました。
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恋は戦争、私は敗戦国。

恋は戦争、私は敗戦国。

離婚届を出した。
この出来事も感じた事も、多分一生忘れないと思うけど、感情整理のためにまとめておこうと思う。

久しぶりに会った彼は、珍しくシワシワのTシャツを着ていて、天パの髪の毛は6月の湿気をふんだんに含み、葉加瀬太郎のようにボンバーしていた。
「あ〜もうだらしないんだから…」と、思わず手直ししてあげたくなるような、母性をくすぐる格好だった。狙っているなら100点だ。甘え上手の人たらしとは、ま

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おにぎりの具で梅を選び始めてからが人生

おにぎりの具で梅を選び始めてからが人生

25歳を超えたら、30歳を超えたら、〇〇歳を超えたら人生の曲がり角。そんな定説がこの世には沢山ある。
若い時はそれを言われるたびに、うるさいな、そんなわけないだろと心から反発していたが、最近あれは「呪いではなく、現場からのレポート」だったのだとよく思う。

今わたしは36歳なのだが、確実にここが分岐的であり、先輩達が言っていたのはコレか、と身に沁みる出来事が日々自分の身体に巻き起こる。奇しくも、あ

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1人で海水浴に行き、取ったサザエを直火で焼け

1人で海水浴に行き、取ったサザエを直火で焼け

少し前の話ではあるが。
「この人はこの人のことが好きなんだなぁ」と目に見えてわかるようなあからさまなパフォーマンスを目にすることがあり、その日、私は体調を崩した。

教科書通りのさりげないボディータッチ、こまめな世話焼き、気が効く女ですアピール等の古典芸能をここぞとばかりに披露され、「ヨッ!世話焼き屋〜!」と歌舞伎のようにヤジってやろうかとも思ったけど、無関係なので見てみぬふりをした。正直、前々か

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幸せな暮らし図鑑

幸せな暮らし図鑑

兄弟の家に行った。
私の生活と比べると、兄はかなり豪邸に住んでいるし、優しくて賢くて素敵な奥さんと生活していて、本当に絵に描いたような幸せな生活をしている。本人達にはもちろん本人達にしかわからない苦労や努力があるのはわかっているんだけど、あまりの素敵さと、兄夫婦2人の優しくて、穏やかで、ほんわかとした居心地の良い雰囲気に、嫉妬心なんて一切出てこなくて、ただただ「楽しい〜〜〜!」と思ってのんびり過ご

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マイリー•サイラスを超えて行く

マイリー•サイラスを超えて行く

フォロワーさんからDMを頂いた。
「マイリー•サイラスの曲を聴いてたら、寿さんのことを思い出しました」という内容だった。

マイリー•サイラスが誰なのか全くわかっていないままリンクを押すと、私でも聴いたことある音楽が流れてきた。

なるほどな、と思った。
自分ってそう見えてるのか、と思った。
それと同時に「この歌に出てくるコイツ、なんか嫌だな」と思った。

前も書いたけど
「男でも女でも、漠然と異

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恋は真剣白刃取り

恋は真剣白刃取り

恋愛の話なんかもうしたくないのに、つい口先から恋の説教が溢れ出してしまう。私のような人間が老害になっていくのかもしれない。率直に言って怖すぎる。説教は良くないけど、素直に自分の言いたいことが言えると気持ちいいのだ。だからやめられない。
実際、私は現実世界ではかなり大人しいし、人と話すことがあまりない。だから余計インターネットで長文を書いてしまう。話し相手がいたら、こんな日記なんかマメに更新しないだ

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幸せな夫婦はうんこの報告をしている

幸せな夫婦はうんこの報告をしている

毎朝、母が「うんぴでた〜?」と父に聞いている。

昔からそうだったので気に留めたことがなかったのだが、たまたま電話越しでその様子が聞こえた時、
「てかなんでこの人、毎日うんこ出たか確認してるんだ…???」と素朴な疑問が生まれた。

直球で聞いてみると、
「もともとはお父さんがうんこ出たよって毎日報告して来てたけど、しばらくその報告がなかった時期があって、そしたら腸閉塞になってて入院になったから、心

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「新しくてカッコいい」は永久不変

「新しくてカッコいい」は永久不変

少し前に、U2のラスベガス講演の映像を見た。
会場全体がスクリーンで囲われていて、見たことない演出がぶちかまされており、かなり圧巻だった。

半円形のスクリーンが会場の全体を包んでいて、地球最大のディスプレイと謳っているらしい。MSG Sphere という、富豪が富豪のために作ったような最新の技術盛り盛り•イケイケプロモーション施設で、この建物は外観もかなりヤバい。
前衛的で近未来的。
映画の中で

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2023年振り返り

2023年振り返り

【朗報】今年はなんと72本もnoteを書いた。
単純計算で、5日に1回は記事をあげていたことになる。週間少年ジャンプの連載に選ばれても、私なら一年連載出来る。そういうペースだ。かなり花丸案件である。

もともとスマホのメモ帳に600個くらい書きたいことがつらつら書かれていて、書くことが好きだと言ってるくせに、結局世に出さないで溜め込むなんてもったいないよな〜なんて思っていて、
でも明確に3月頃、も

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ダーリン、好きだっちゃ

ダーリン、好きだっちゃ

「死ぬまでに一度も言う機会がなさそうなセリフNo. 1」であり、それと同時に「死ぬまでに一度は言ってみたいセリフNo. 1」でもある、ダーリン、好きだっちゃ。

すごいセリフだと改めて思う。
豪速球、消える魔球、三井寿を甦らせる“あの音”、その全てを一球入魂してリボンを付けたような、華のあるセリフだ。
他に類を見ないパンチライン。可愛過ぎて呪いに近い呪力を感じるが、それでいてケロッとしていて軽やか

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腸内細菌最強伝説

腸内細菌最強伝説

ナスDが好きだ。憧れている。

大好きというより、なりたい。ナスDみたいになりたい。そういう憧れが強い。
なんでも勧められたものはモリモリと食べ、断ることを知らない。現地の人でも食べない部位でも、勧められたら「うまい!」と現地の言葉で言いながら完食する。川の水もジャブジャブ飲む。何から作ったのか全くわからん白濁の酒も飲む。しかも絶対潰れない。ナスDは私の中では最強の人間で、吉田沙織より強くて羽生結

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レターパックで日用品送れ

レターパックで日用品送れ

昔の恋人にもらったアクセサリーやブランド物は、なんやかんやで使いにくくて結果的に手放してしまうのだが、日用品は案外ずっと使っていたりする。

ハンカチとか、タイツとか。
ちょっとした日常使いの何かは、私の生活の中にスッと入り込んで馴染んでいて、何年もしてから「そういえばこれ、あの時もらったんだよなぁ」みたいに記憶の片隅から昔の恋人のことを思い出す。

だからといってなんだと言うわけではないが、

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失恋小箱

失恋小箱

高校生の時、大好きだった彼氏と別れた際、悲しさのあまり、思い出の品を箱に詰めて庭に埋めた。

2人で撮った写真とか、旅行先で買ってきてくれたお土産とか、そういう記念の品を、一緒に行ったディズニーランドで購入したプーさんの顔の形をしたお菓子の箱にぎゅうぎゅうに詰め込んで、封印をしたのだ。

大切なものをなんでも埋めるなんてリスみたいだなと思った。リスは冬眠のためにどんぐりをたくさん埋めて隠して、どこ

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父のパンツは良いパンツ

父のパンツは良いパンツ

一泊だけ、実家でのんびりしてから東京に戻ってきた。

その際、洗濯物に父親のパンツが一枚混ざっていることに気が付かずに帰ってきてしまい、洗濯物を干そうとしたら、
「なにこれ?!知らない男のパンツが洗濯機の中に混ざってんだけど?!?!」とパニックになり、かなり動揺した。

私が実家に帰っている間、私の部屋で知らない誰かが暮らしていて、パンツ一枚だけ置いて行ってしまったのか?と一瞬漫画みたいなストーリ

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