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エッセイのようなもの

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雑記からはみ出た、やや長めのもの。テーマを決めて書いているもの。
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#詩

ざわざわする煩い

ざわざわする煩い

心が騒つくとか、嫌な感じがするとか、そういったマイナスと思われる意味合いだけでなく、ざわざわと頭が胸の内が身体が動き、動かされるようなことが実は苦手だ。

「ざわざわ」には、喜びも悲しみも怒りも、あらゆる感情を含む。もちろん一応人間なので、誰かと出会ったり一緒に過ごしたりすることは楽しいし、そういった時間を過ごさせてもらえる幸福は好きだ。やや矛盾しているかもしれないが、コミュニケーションは得意では

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つらつらと、夜。書く、という行為。

つらつらと、夜。書く、という行為。

長い文章がなかなか書けなくなっている。

書きたいことは時折、ふと浮かぶのに。形にしようと思うと何かが「ちがう」と、言葉を流していく。頭のすこし上、宙に漂ってしまった半透明の文字を感覚で追って、正体のわからない寂しさのような、諦めのようなものを抱きながら、ぼんやりと惜しんでいる。なんだか絡まっているようだから、捕まえようとは思っていない。

今これは、詩を書くときに近い紡ぎ方で書いている。抽象性が

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風景からはじまるうた

風景からはじまるうた

言葉がやんわりと浮かんでくる瞬間というのは、私にとっては風景に触れて、何かが響いたときが多い。

心の琴線とは、とても素敵な言葉だと思う。音楽を奏でるかのように、繊細な弦が共振する、震える様子が目に浮かぶようで美しい。

ぽろんぽろんと鳴るような。和音を奏でられるほどできた琴ではないと思うけれど、私の中にもそのようなものが一応は備わっているのでしょうか。拙いなあと思いながら、内側の音に導かれて言葉

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表現する、ということとの出会い - その2

前回、それまでいたエンターテイメント寄りな世界で違和感と行き詰まりを感じていた私が、より表現することに重きを置いた踊りと出会った、というところまで書かせていただきました。

表現する、ということとの出会い - その1

コンテンポラリーダンスコンテンポラリーとは完全なる初めまして、というわけではなかったのですが、その新しい扉と本当に向き合おうと思ったとき、私はそんなに若くもなかった。

本当に岐路

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表現する、ということとの出会い - その1

はじめまして。

ふんわり自己紹介としても書かせていただこうかなと思い、このテキストを記しています。
まず、note初心者の拙い投稿にも関わらず、スキやフォロー、フォローバックをしてくださった皆様、投稿を見てくださった皆様、本当にありがとうございます。この場を借りてお礼をお伝えさせてください。

プロフィールでもふんわり触れていますが、私の本業はダンサーです。舞台やイベントに出演したり、インストラ

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