#54. あの時死ぬほど食べたかったカツカレーが、今は重い
これが全てなんだけど、かつて私にはカツカレーを「死ぬほど」食べたかった時期があった。
そしてそれは、死ぬほど好きだった恋人に会うため、泣く泣く我慢していた食べ物だった。
高校を卒業してすぐ、好きだった人がなんと2,500kmも離れた場所に引っ越してしまった。でも、そんな遠距離も私にとってみたらあまり大したことなくて、「遠い」なんて感覚は好きな気持ちがWinして薄れていた。
会えない日々を乗り越えて、ビデオ通話やLINEで彼と繋がっていた。とはいえ、3年越しにいざ「会える日