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#51. 燃え尽き症候群という名の試練が、私に教えてくれたこと



ー燃え尽き症候群発症ー


半年前、私は燃え尽き症候群になった。
それは、本当にいきなり、何の前触れもなくやってきた。
昨日までは当たり前にできてた仕事が、
今日は全くできる気がしない。ダラダラと布団の中で布団の温もりに埋もれてトリハダが立つ足をひたすら隠す。
仕事したくない、というより、「布団から出られません、無理です息するので精一杯なんです」状態。

こんな状態になったのは初めてだったから、かなり焦った。
やばいどうしよえ、仕事しなきゃだよね?お金稼がないと生きていけないよどうしよ、周りの人達にも迷惑かけてしまう
と泣きそうな顔してケータイを見て、閉じて、また見て、閉じて。

 


ー原因を考えるー


実は前日まで色んなタスクとプロジェクト?のようなものが重なり、
1ヶ月間丸々休まずに働いていた。

一睡もせずに気が付いたら朝6時、という日も少なくなかった。
だからこその疲れ、なのか?

いや、待て、、
初めてじゃないなこの感じ。。
高校の時もこれと似たような経験をしてたことを思い出した。

その時はバイト5個掛け持ちして朝4時から夜の12時まで働くという闇の生活をした結果、涙が止まらなくなって家でダウン。

感情がどこかに消え去って、何が何だか分からなくなっていた。


働き過ぎで体壊す、とかってよく聞く話だけど、「働きすぎな人はこの世の中私以外にもわんさかいるし、私以上に辛い中頑張ってる人は沢山いるんだわ!!それなのに自分だけ辛い思いしてるとか思いやがって!甘えんな!!」
とかって今にも泣きそうな顔して考えてしまう。

だから、いつまで経っても自分のキャパを知らずにゲームオーバー、バタンキュー。



ー自分との闘いー


程よく頑張る、とか、息抜きしながら頑張る、とかって言葉の意味が昔からよく分からなかった。程よくをもっと詳しく教えて欲しい。


任された仕事は任されてる以上に頑張らなきゃいけない気がするし、誰かの祝い事には借金してでも盛大に祝ってあげなきゃって思ってしまうような、そんな気持ち。

だからか、いつも誰かを幸せにしたいと思うと、途端に自分が苦しくなる。
相手も自分も同時に幸せになる方法が分からなかった。

相手が嬉しいと感じたら自分も嬉しいけどどこかで無理して苦しくなってる自分がいたり。

足りてないものから、一生懸命足りてるように見せて、頑張って足した挙げ句、全部あげてしまう。


そしていつの間にか枯渇してる自分に後々になって気付く。
いい加減学ぼうね、と頭の中で分かってます風のオトナな女、な私がつぶやく。

頭の中は大パニック。顔は平常心気取ってる癖して、大大大パニック!!!


ー自分を見つめ直すー


自分の頑張りを自分で認めてあげよう、と思うのにいつも認める前に攻撃から始まる。「あー今日もこれできなかったなぁ」「自分ってダメダメだなぁ」そんなことばかりが頭に浮かんでしまう。


自分の脳内面倒なお姑さん過ぎて、もし息子さんが超絶素敵なダンディー優男であっても絶対にトツギーノしたくない。そもそもできない。


生きてるだけで偉いぞ〜!とかって思える女の子の頭の中の細胞を一部分だけもらって移植するのアリかな?くれないかな?とかって考えてしまう。

けど、あの子たちもきっと、頭の中では色んなことを考えて日々もがいたり悩んだりしつつ頑張ってるんだろうなぁとかって思うと結果、私も自分のこと認められるくらい努力できるように、もっと頑張らなきゃ!!と、振り出しに戻る私のアタマ。

頑張るってなんだろうな。
自分の体がアウトになったら頑張ったって言えるのかな。そうなる前に頑張ったって認めてあげる気持ちはどうやったら生まれるのかな。

私が私を大事にできたらきっと、もっとほかの人たちのことも大事にできるんだよなぁ。
少なからず、枯渇したカップの水を無理して与えることはなくなる。
溢れかえったコップの水で、気持ちよく分けてあげようって思いたい。



家族も友達も恋人もペットもみんな、大事にしたい。
大事にし過ぎて飽きられるくらいには大事にしたい。



そのためにまずは自分が心身共に健康でいる事が大事で、生きてることが大事で、、
有難いことよね。



ー行き着いた先で見えたものー


半年前の私が、今の私に教えてくれたことは、
「自分のことをちゃんと認めて、大切にする」こと。


疲れたら休む、元気が出たらまた頑張る。
そして、しんどい時は頑張らない選択をするのも勇気ある選択肢の1つだということ。


それは簡単なことのようでいて、つい見失ってしまう。
けれど、それができたときには、周りの人たちも自然と大切にできる。


枯渇した状態で与えるのではなく、
満たされた状態で分け与えることができるのだ。



家族や友人、恋人、ペット…自分の大切な人たちを心から大事にしたい。
そのためには、まず自分を心身ともに健康に保ち、生きていることに感謝することが大切だと、今は心から思う。

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