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読書note

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【読書noteNo.15 視覚を失った人間は何に快楽を見出だすのか。『盲獣』   江戸川乱歩著】

【読書noteNo.15 視覚を失った人間は何に快楽を見出だすのか。『盲獣』 江戸川乱歩著】

この文章を読んで、思い出したことがあります。

風俗店で目隠しプレイをされたことです。

そのお店では、「目隠しをして攻められるプレイ」があるらしい。

風俗店に通い続けて、目隠しプレイはまだ経験したことがなかったので、さっそくどんなプレイなのか、興味本位でやってみました。

まず、ベッドで仰向けに横になります。
大事な部分はタオルで隠して。そして、アイマスクを着用します。これで準備完了。

あと

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【読書noteNo.14『春琴抄』】

【読書noteNo.14『春琴抄』】

禍を転じて福と為すとは、まさにこういう事なんですね。

今回、紹介する作品の登場人物である佐助。

彼は、大阪道修町(どうしゅうまち)のゆたかな薬種商の娘で、三味線の道を極めた盲目の女性、春琴につかえる丁稚(でっち)です。

ある夜、何者かによって、顔に熱湯をかけられて大やけどを追ってしまう春琴。

そんな春琴を見ないために、佐助は縫い針を自分の眼に刺し、春琴と同じく盲目となります。

盲目になっ

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【読書note No.9『エロティシズム』】

【読書note No.9『エロティシズム』】

大人の動画に毎度お世話になっている私が、ずっと考え続けた事がある。

エロとは何か?

という事です。

エロい事=不謹慎な事、語る事はタブーと一般的に言われています。

でも、本当にそうでしょうか。

作家澁澤龍彦が責任編集のもと、出版された『血と薔薇』(1968年)という雑誌があります。※現在は、文庫になっています。

冒頭宣言の中の一つに、次のような事が書かれています。

この宣言は、的を得

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【読書noteNo.7『養生訓』】

【読書noteNo.7『養生訓』】

30歳を過ぎて、そろそろ健康の事を考えないといけないなと思って手にした本が、この本だった。

はじめの方にこう書いてある。

さらに、著者は続けて、「およそ養生の道は、内欲を我慢するのを根本とする」と書いています。

ここまで読んで、健康について考える前に、まず自分自身が抱えている欲望を抑えないといけないんだな、と思ったのと同時に、今の自分は欲だらけじゃないかと呆れてしまいました。

禁欲しろって

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読者note No.6「宗教を理解する~『日本人のための宗教原論』を読んで」

読者note No.6「宗教を理解する~『日本人のための宗教原論』を読んで」

はじめに~この本を読む前の私

宗教=スピリチュアル

このイメージが頭から離れられず、胡散臭いものとしか思っていませんでした。

しかしこの本に出会って、その考えは間違いであることに気がつきます。

この本で学んだこと

以下の二つをこの本から学びました。

1.宗教を知らないから、身を滅ぼすのである

2.宗教、このうえなく恐ろしいもの

順番に説明します。

1.宗教を知らないから、身を滅ぼ

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