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読者note No.6「宗教を理解する~『日本人のための宗教原論』を読んで」

はじめに~この本を読む前の私


宗教=スピリチュアル

このイメージが頭から離れられず、胡散臭いものとしか思っていませんでした。

しかしこの本に出会って、その考えは間違いであることに気がつきます。


この本で学んだこと

以下の二つをこの本から学びました。

1.宗教を知らないから、身を滅ぼすのである

2.宗教、このうえなく恐ろしいもの

順番に説明します。


1.宗教を知らないから、身を滅ぼすのである

少し長いが、引用します。

カルト教団に酷い目に遭わされたり、果てには殺されたりする人の話は、もはやいちいち驚くには当たらぬほど、日常のニュースに上るようになってきた。これからもますます増え続けることだろう。このような事態を招くのもすべて、日本人が宗教を知らないことに起因する。なぜなら、宗教を知っていれば「キリスト教表現をしているが、これはキリスト教ではない」「仏教的用語を使ってはいるが、これは仏教ではない」……といった判断がすぐにできるから、やすやすと騙されたりはしない。宗教を知らないから身を滅ぼすのである。

同著18頁より引用

全く同意見です。

人間は、弱い生き物。

偶然、自分に不幸が続き、追い詰められると、誰でもいいから救いを求めたくなる。自分も絶対そうします。


だけど、救いってそんな簡単に求められるものかね~、だったら皆求めているよな~

そもそも宗教にそんな幻想を抱いたところで、人生よくなるはずがありませんよね。

私を信じないから、あなたは不幸になるのです!地獄に堕ちますよ。

あれ、これどこかで聞いたような……

宗教に対して無知で、弱っている時にこういう事を言われれば、誰だって騙されます。

宗教を勉強すれば、こういう言葉に敏感になりますよね。

どうして、お前を信じない程度で、地獄に堕ちるんだよ!


なぜ、そういう事が言えるのか?


天国と地獄があるのは、イスラム教だけだから。

キリスト教や仏教にはありません。

詳しくは、この本を読んでもらいたいのだが、仏教的な怪しい団体が、地獄なんて言葉を使ったら要注意。

教義的にはありえないからです。


2.宗教、このうえもなく恐ろしいもの

これを読んで、ピンとこない人もいると思います。

安心してください。以前の私もそうでしたから。


宗教には、どこか幸せをもたらしてくれるものと思っているのが、多くの日本人です。

しかし、これは全くの間違い。

本書で引用されている旧約聖書の「ヨシュア記」の8章24節~27節では、こう書かれています。

こうして、イスラエルは追ってきたアイの住民(異民族)をことごとく野原や荒れ野で殺し、一人残らず剣にかけて倒した。その後、イスラエルの全軍は、アイに引き返し、その町を剣をもって打った。(一部省略)ヨシュアは、アイの住民を滅ぼし尽くすまで、投げ槍を差し伸べた手を元に戻さなかった。ただし、主(神)がヨシュアに命じた言葉通り、イスラエルはこの町の家畜と戦利品を自分たちのために奪い取った。

聖書の原文を引用

えー、神様ってそんなに残酷なの?!

そうなんですよ。

その他にも、大洪水を引き起こさせたり、やりたい放題…。

これは、あくまで一例。

これでも、宗教=幸せをもたらしてくれるものと思えますか?


宗教を知ると、歴史が分かるようになった

自分が宗教を学ぶ理由は、これです。世界の歴史を見ても、いつの時代も必ず宗教と密接に関わってます。

キリスト教が異民族を皆殺しにするのは、先ほど引用した「ヨシュア記」以外にもあります。

大航海時代のスペイン人(キリスト教徒)が、インディアン(異民族)を虐殺するケースとか……。

こうして、宗教と歴史とは切っても切れない関係があります。

さらに、その歴史を知って変化がありました。

今の社会構造ももしかして、あの宗教の教えが基になっているのか?と考えるようになったことです。

またまだ、学びはじめたばかりですがこれから宗教を学んで、社会の構造を自分の頭で考えるようになりたいです。(fin)

【あとがき】
気づいたいたら、1500文字以上も書いていました。久しぶりに骨太の本に出会い、これはnoteに書かねば!と思い書きました。
宗教は難しい!と思っている人にぜひ読んでほしい一冊です。この記事を読んで、一人でも多くの人が宗教を学ぶきっかけになってくれれば嬉しいです。

















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