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カウンセリング現場からみた「中高生のスマホ・ゲーム依存」のリアル

「心のストレッチルーム」前田泰章です😊

当ルームのカウンセリングは、話を聴くだけではない問題解決型です。

📢このnoteでは、日本ではさほど主流ではない「問題解決型カウンセリング」をより多くの方に知ってもらいたく、情報発信をしています。

スマホ・ゲーム依存が社会問題に

中学生、高校生のスマホ・ゲームが社会問題になっています。

厚生労働省2017年の調査では、スマホ・ゲーム依存になっている可能性のある中高生は93万人にのぼり、これは7人に1人の割合とのことです。

コロナ禍などの社会環境の大きな変化もあり、中高生のスマホ・ゲーム依存は特に深刻です。

当ルームでも、親御さんが中高生のカウンセリングを依頼するケースが増えているのですが、ゲームに夢中になるあまり、食事をとるのも面倒になり体重が激減してしまったという中高生もいます。

今回のnoteでは、中高生がカウンセリングを受けるリアルな現状をお伝えしたいと思います。

それと、

・買い物依存
・ギャンブル依存
・恋愛依存
・セックス依存 など、

「○○依存」と呼ばれる改善方法には、共通したものがありますので、たとえご自身が○○依存ではなくても、あなたの大切な人が○○依存になってしまった場合のヒントにしていただければ幸いです。


★スマホ・ゲーム依存の現状

ここ数年、スマホ・ゲーム依存傾向のある子どもに、カウンセリングを受けさせたいという親御さんからのご相談が増えているのですが、

子どもが自からカウンセリングに来られるわけではありません。

ほとんどのケースでは、親御さんが危機感を感じて、子どもをカウンセリングに連れて来られます。

子どもは虚ろな目をしています。

どうして自分はここにいるのか?
どうしてカウンセリングを受けなければならないのか?

よく分からないのでしょう。

そのような子どもの特徴として、会話が単発です。

僕が簡単な質問をしても、質問に対してじっくり考えず「分からない」とすぐに答えることが多く、表情も出しません。

おそらくゲームに没頭することで、厳しい現実を考えないようにしているのだと思います。

自分の頭で考える時間が極端に少ないので、悩む力や考える力が衰えているのです。

スマホ・ゲーム依存は、厳しい現実からの逃避行動でもあるといえるでしょう。

スマホ・ゲーム依存傾向だとしても、学校に行けていて、普段の生活を送れているのであれば、さほど問題はないのですが、

不登校になってしまうと、つながりがスマホやゲームだけになってしまうので、問題は深刻になります。

親が学校の話題を出すと、反発したり、攻撃的になるのは、現実(学校)と向き合うことを避けたいからです。

そして現実と向き合いたくないから、スマホやゲームに依存するという悪循環に陥ります。

●解決を望まない子どももいる

親御さんが子供をカウンセリングに誘う場合、お願いしているのは、本人がスマホ・ゲーム依存を改善したい意思があるのかどうかの確認をしてもらいます。

この意思確認は大事で、ある・ないで対応を変える必要があります。

中には現実逃避が習慣となり、考える時間が少ないせいか、解決を望まないような発言をしたり、自暴自棄になっている子どももいます。

ただ、当ルームでは本人が解決を望まないような発言をしたとしても周囲が困っている、または、心配していることは事実なので、本人のためにも家族のためにも改善する方向で進めます。

本人が解決を望んでいない場合、短期間での劇的な改善は難しいので、長期的な視点(6ヵ月~1年)で考えてほしい。ということは親御さんに伝えます。

まずは、スマホに触れない時間を強制的に作る。

その役割が、カウンセリングになります。

「カウンセリングを受ける=スマホに触れない時間」
というリズムを2~3ヵ月(週1回のカウンセリング)かけて作り、生活リズムを整えていきます。

そして、少しずつ、解決に向けたカウンセリングに切り替えていくのですが、スマホ・ゲーム依存の子どものカウンセリングが難しいのは、子ども本人が改善を望んでいないケースが多いので、カウンセリングを中断してしまうことも少なくありません。

スマホ・ゲーム依存が脳の病気ということを理解してもらうのは、なかなか難しいようです。


●子どもは環境によって左右される

スマホ・ゲーム依存で子どもが不登校になっている場合、カウンセリングの場は、親子で本音を語り合う場でもあります。

家で話すと感情的になり会話にならないケースが多いからです。

カウンセリングという場で第三者がいれば、冷静に話せることもありますからね。

始めの3ヵ月間は、親子の関係回復を優先します。

不登校の問題にとりかかるのはそのあとです。

しかし、多くの親御さんはそのことをおこなわないで、学校に行くかどうかの選択を子どもに迫るので反発されてしまいます。

子どもとの関係性が変わらなければ、親の言葉は子どもには届きません。

親御さんには、不登校は根比べで、忍耐強く接してほしい。
解決の糸口は必ず見つかるので、希望をもって接してほしい。

ということは何度も何度も伝えます。

なぜなら、ほとんどのケースで、子どもは環境によって思考や行動が決まるからです。

発達障害で友人関係や勉強が不安定になり、不登校になるというケースも最近では増えていますが、そうでなければ、子どもは環境によって左右されます。

以上、カウンセリング現場でおこなわれているスマホ・ゲーム依存のリアルな現状をお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。


●依存傾向の強い相談者さんに有効な心理療法

当ルームでは、依存傾向の強い相談者さんに、「全体から見る視点を鍛えるワーク」という心理療法をおこなうことがあります。

この心理療法でまずおこなうのは、現状把握です。
つまり、現実と向き合ことです。

しかし、人生が思うようになっていない方や、生きづらさを感じている方は、この作業は厳しいものとなります。


「全体から見る視点を鍛えるワーク」現状の記入例


しかも、円グラフにするので、より厳しさが明確になります。

しかし、この作業をおこなわなければ、自分が今どこにいるのか、スタートラインがわかりません。

そのあとに、

「こうなったらいいなあ」
「お金の心配がなかったら・・・」

という順番で、未来を楽観的に考えられるような円グラフを作っていきます。


「全体から見る視点を鍛えるワーク」理想の記入例

○○依存と呼ばれる症状を改善するためには、現実は少し厳しく、でも、未来は楽観的に考えることが1つのコツでもあります。
(前田泰章)


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前田泰章@心の問題解決型カウンセラー
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