石と羽 現代詩 1000記念作品 現代哲学
私という石に意味などなく
ただ
その固まりという認識を
ただ
他は持つだろう
私という
固まりは
ただ
石であることを
やめることはできない
ただ
この世界を見続けるだけである。
空を飛ぶ鳥に憧れてみたり
夜空の星に憧れてみたり
夕焼けにうっとりしたり
朝日に希望を感じたり
ただの
石の固まりとして
毎日を過ごす
自分を石と認識している
自分を石と感じている
自分を石以上には感じない
私は石だから
鳥の羽が私にあったらな
そんなことを
考えたりもする
まぶしい光の中
有限ではあるが無限の青い空を
飛びたいと
それは
想像することもあるだろう
私はそんな
石である
石であり
そんな
石でもある
私は
飛びたいと思ってるんだろう
石なのに
思うことは自由だけれども
飛べるわけでもないのに
鳥に憧れる石
それが
今の私なのだろう
ひらひらと
羽が風に舞いながら
私の
頭上に乗る
羽が乗った石
それが
私なのだろう
これが
今の精一杯の
私なんだろう
羽が乗った青空に憧れ
鳥のように
飛びたいと願望している
石が
私なんだろう
私は石だ
石は私だ
私の存在は
石だ
私という石に意味などなく
ただ
その固まりという認識を
ただ
他は持つだろう
私という石に意味などなく
ただ
その固まりという認識を
ただ
他は持つだろう
私の意志
私の意思
とは
関係なく
そう
思うだろう
私を石と思うだろう
ただの
石と思うだろう。
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