- 運営しているクリエイター
#小説
【シナリオ】入院中の犬ちゃんがどう過ごしているのか想像する女の子の話。
中学3年生の亜冬なずな、高校1年生の一高祭は、同じWESTミュージカルスタジオに通う仲間である。今日は近くにあるEASTミュージカルスタジオとの合同練習。6月某日土曜の夜、虫の鳴き声が聞こえてくる頃合い。なずなと祭、そしてEASTミュージカルスタジオに通う、中学3年生の柴崎香織瑠の3人は、レッスンが始まる前に、自主練習を行っていた。
ちょうど3人が休憩に入った頃、水をひと口飲み終えた なずなが口
【シナリオ】憧れの人との距離の縮め方。
6月某日。時刻は20時をまわったところ。
都心から少し外れたところにある、『WESTミュージカルスタジオ』という小中高生のためのミュージカルスクールの電気が消えた。
その建物の中から、会話を楽しむ3人の女の子が出てきた。
天然気質のあるスクールの新人、中学3年生の亜冬なずなと、スクールのリーダーでみんなの憧れの的の高校1年生の夕月彩奈、身長145cmの低身長ダンサー、彩奈と幼なじみの高校1年生、一
【シナリオ】今、カフェでパフェを食べて満たされる、を生きる。
6月のとある晴れた日の放課後。夕日が沈む前に、同じミュージカルスタジオに通う高校1年生の夕月彩奈と、中学3年生の亜冬なずなは、2人の学校の近くにある落ち着いたカフェを訪れた。
先にレジで注文を済ませたなずなは、このオシャレな雰囲気を楽しみながら、席にて彩奈を待っていた。
「稽古がない日にこのカフェに行きたい!」と、ずっと前から彩奈に約束を取り付けていたなずなは、学校が終わってから気持ちの昂りが収ま
【シナリオ】写真の中の「私の世界」と「宝物」
ここは小学生から高校生の女の子が通う『WESTミュージカルスタジオ(以下WEST)』。
レッスンが始まる前に、中学3年生の亜冬なずな と、WESTと同系列の『EASTミュージカルスタジオ(以下EAST)』所属の中学3年生の柴崎香織瑠が、広いスタジオのフロアにたくさんの写真を広げて眺めている。
先日のWESTの定期公演のリハーサルに、香織瑠となずなが撮った舞台写真である。
香織瑠の趣味は写真で、以前
ずっと好きだった幼馴染が転校をする、高校生の話。【5分ショートショート】
幼馴染の急な転校が決まった。
今朝の、登校中に言われたんだ。
「実は来週、引っ越すことになってさぁ」
いつも通り混んでいる電車の中で、吊革につかまって並んで立っていた私たち。
朝テストの英単語長を見て、必死で頭に英語を詰め込んでいた私を横目に、余裕そうな顔で彼女はそう言った。
最初は、冗談かと思った。
けど、いくらほっぺをつねっても痛いし、体育で転んだひざの擦り傷もヒリヒリする。おまけに帰宅
校長先生の話がなぜ長いのか、本気で考えた中高生の話。【シナリオ】
とある休日のマクドナルドの店内席にて。
学校はバラバラだが、同じミュージカルスタジオに通うという共通点を持つ、ゆうり(中3)、祭(高1)、輝(高2)は、ポテトとバーガーとナゲットを囲み、談義に華を咲かせていた。
ゆうり「…なぁ、」
輝「うん?」
ゆうり「何で校長の話って、あんな長いんだと思う?」
祭、ポテトを一本食べる。
輝「唐突だな。」
祭「唐突だに。」
ゆうり「いや、そう思わん?わたし全
なぜ台風が週末にしか来ないのかを真剣に考える、中学生の話。【シナリオ】
今日は金曜日。明日からは台風の予報。
学校帰り、習っているミュージカルスタジオに向かっている中学生のなずな、ゆうり、深雪。
スタジオの最寄り駅をおり、何となく雲行きが怪しいと思いながらも、のんびり談笑しながら歩いていたら、急に大粒の雨に降られる。
傘を持っていなかった3人は、2、3分ほど雨を避けながら走り、スタジオに駆け込んだ。
なずな「ひゃー!降られたね。」
深雪「ほんと、スタジオまで後少しの