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超短編集

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自分の投稿した1~3分で読める読切超短編小説集。 黒色は暗めの、白色は明るめの話。 名前のない彼等の1頁。
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#夢

ユメビト

最近、夢に誰かが侵入して来ているような感覚がある。 ユメビトが何かを企んでいると噂が流れ…

SAI
3年前
1

夢介入

カチカチカチと規則正しい音が部屋に響いている。 なんてことはない、ただの壁掛けアナログ時…

SAI
3年前
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暗闇柳

暗闇柳は普通の目では見ることが出来ない。 暗闇柳は眠っている時の目でしか見られない。 眠…

SAI
3年前
1

マテリアルの秘密

金色の目をした三毛猫が通りを横切って小道に流れて行った。 それをぼけっと眺めていただけな…

SAI
3年前
2

眠りの神様

どこかの世界の神様は、よく眠っているそうだ。 その世界は神様が起きていないと動かないから…

SAI
3年前
2

マシーン

色が見える。 夢に色がついている。 それは普通のことではない。 少なくとも俺にとっては。…

SAI
3年前
2

白フードの夢

目の前で白いフードを被った人物が妙なことを話す。 例えば、夜の色を誰かが塗り替えたとしよう それに彼等が気がつくとして、どれくらい先になるだろうか その人物は笑みを浮かべている。 そして続く言葉を口にしようとした。 僕は身体の異常な熱さを感じて身じろぎ、ぱちりと目を開く。 こめかみに汗がたまっているのか、その付近の髪の毛が濡れている。 枕元に置いている携帯を左手で探して電源を入れると、時刻はまだ午前二時を過ぎた頃だった。 変な時間に目を覚ましてしまったな、と思

イイワケデパート

私の部下である彼と彼女は二人そろって屁理屈がすごい人だった。 私なんかでは到底太刀打ちで…

SAI
3年前
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ブラックスター

布団に潜り込んで、寝る前の御話を聞いていた。 今日は両親ではなく、遊びに来ていたお母さん…

SAI
3年前

見つけてはいけない物

彼女は眠っていた。 彼女は眠りながら、探し物の場所を特定する。 眠っている間だけ使える千…

SAI
3年前
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氷の中の夢

パチパチと火がはじける音が室内に響く。 なんでさー、夏なのに火なんて焚いてるの? しかも…

SAI
3年前
1

休眠機関

1674番が目覚めた。 そんな知らせを受け取ったのは、朝の定例会が終わった直後だった。 私も…

SAI
3年前
1

予知夢の再現性

あたしは昔からよく夢を見る。 そしてそれは、いつも同じ夢だ。 あたしの手の中に光る球体が…

SAI
3年前
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おはようせかい

彼が緩い眠気を感じ取ってから既に三時間が経っていた。 普通の人であれば眠っていてもおかしくない。 それでも彼は眠ることをせずに、目を開き続けている。 特段すべきこともないのに彼が眠らないのには訳がある。 彼は眠ってしまうと、次に起きるまで時間がかかってしまうのだ。 普通の人と同じように眠って目覚ましが鳴ってそれを止め、嫌々でもスッキリでもなんとなくでも布団やベッドから起きて一日を始める、ということは彼にはできない。 少なくとも彼は起きるまで何度も夢を見て、目覚まし