きさらちさと

モノと暮らし愛好家 Ι文章と写真 Ι 日常の気づきや体験したことなど。 日用品と日本茶喫茶の店「KiKi北千住」店主。

きさらちさと

モノと暮らし愛好家 Ι文章と写真 Ι 日常の気づきや体験したことなど。 日用品と日本茶喫茶の店「KiKi北千住」店主。

最近の記事

ゆっくり食べるしかなかった中華

八重洲にミッドタウンが新しくできた。というので、旦那さんと行ってきた。 最近はデートというよりはもっぱら視察。という感じだ。 ちょっと前も歌舞伎町にできた新しい商業施設に行っていた。 新しい施設はどこも、なんだかウェルカム感を感じないというか、やはり外国人旅行者向けなので、これが今のTOKYOのCULTUREだぜ!と思わざるを得ない雰囲気が漂っている。 八重洲のミッドタウンも歌舞伎町も、どちらも商業施設の中に雑多な屋台のような飲食店があって、「居酒屋」がTOKYOらしさなん

    • 動く椅子

      普段から化粧っけが無く、会社に行っているときはさすがに毎日していたが、独立してから、そしてコロナになってからは拍車がかかって化粧をしなくなった。 お店に立っていると、さまざまなお客さんが店を訪れてくれるが、世の中の女子はこんなに全員かわいいんですか??と言いたくなるほど、最近の若い女の子は自分が良く見える努力をしているんだろうなと思う。 すぐ情報にアクセスできるこの時代(アクセスするというよりは、もう勝手に情報が入ってくる感じ)興味がありさえすれば、努力でなりたい自分に化粧

      • 好きな曲

        「13歳までに聴いた音楽が大人になってからの音楽の好みを形成している」らしい。 私がいわゆる”音楽”を聴き始めたのは、おそらく人よりずっと遅いような気がする。 音楽番組にはあまり興味を持たなかったし、周りの友人が「モーニング娘。」絶頂期だった頃も、流行りだから知ってはいたけど自分から興味を持ってのめり込むことがなかった。 冒頭に書いた13歳の時に聞いていた音楽といえば、おそらく「ゆず」一択なのだろうけど、どちらかというと13歳から聞き始めたような感じなので、ちょっと違うのか

        • 励まされるもの

          雰囲気含めて、彼女の人柄が好きなんだと思う。 最近、大学時代の友人の写真展に行った。 1年生の頃に同じクラスだっただけで、(2年からは専攻が分かれる)交流はそこまではなかったのだけど、SNSで見る彼女の写真はどこか魅かれるものがいつもあって、新しい写真が投稿されるたびに、この写真好きです!とラブコールを送っていた。 「いいね」を押すだけでは済まされない、何か一言でも伝えたいという気持ちが、彼女の写真を見ていると湧いてくるので不思議だ。 会社員生活を経て、最近フリーランスの

          なまえ

          実家の自分の部屋のベッドの下は収納になっている。 ふとんをどかしてマットレスを持ち上げ、すのこをどかした先にようやく、まるで宝箱のようにぎっしり詰まっているモノたちがある。 ・授業課題のコンセプトデザインボード。 ・カラフルなペンでびっしりと書き込まれた楽譜。 ・好きだったアーティストの雑誌の切り抜き。 ・プリクラや、シール手帳。 ・小物をたくさん集めた、シルバニアファミリー。 ・たくさん色のそろったクレヨンや色鉛筆。 そして、こまごましたカプセルトイたちが、手縫いでつく

          2020.06

          出産予定日より3日はやく、娘はこの世にでてきた。 夜にいつもより重い生理痛のような鈍痛が来て、その日は22時くらいに就寝した。 なんとなく、7月生まれのほうが明るい感じがしていいなと思っていたので、これが陣痛だとは思っていなかった。(というより信じたくなかった) 夜中に痛みで目が覚めて、ダウンロードしていた陣痛アプリで間隔をはかってみる。よく覚えていないけど、いつのまにか5分間隔くらいにはなっていたと思う。 いよいよか、、と思い旦那さんを起こして(びっくりして飛び起きてい

          2019.11

          もう2~3年風邪をひいた記憶がないのに、連日微熱がつづいた。 おかしいな、と思いながらも季節の変わり目だしと思っていた中、 ふと生理がきていないことに気がついた。 いつかは欲しいとは思っていたけど、こんなに早く身ごもるとは思っていなかった。 年号が変わったその日に籍を入れて、親族だけの結婚式、そして自分たちでつくったDIYウェディングパーティーを行ったばかりだった。 あまり期待するのもよくないし、強く願いすぎてもなんだか神様にいじわるされるような気もして、しばらく二人で夫婦

          一方的に受け取るということ

          18:30頃、街を歩いていたら「今日もお疲れ様でした!」と手書きで書かれた画像(あくまでもスマホ上の手書き)が私のiPhone宛にAirdropで送られてきた。 思いがけない受信に、【辞退】 のボタンを押してしまった。 残念ながら、瞬時に感じたのは、不信感であった。 さくらさんという人からの送信で、きっとAirdropの受信許可をしている街行くいろんな人に送り、仕事や学校帰りの人びとを励ましているのだろう。 字面からか、わからないけど、なんとなくだけど、高校生か

          一方的に受け取るということ

          地方から東京へ、Uターン

          約2ヶ月の間、東京を離れて、福岡から電車で約1時間の糸島市に滞在していた。島といっても離島ではなく陸地で、お洒落なお店や、ブルーハワイ色の海が広がり、最近キテるスポットとして有名になっている。 そんな糸島の市内からは少し離れた集落にあるいとしまシェアハウスは、狩猟女子の畠山ちはるさん、料理人のこーいちさんが運営している。 大工インレジデンスというプログラムの一人として滞在していた。 シェアハウスの大工仕事を行う代わりに、食費と家賃を無料にしてくれる。 東京の家賃は払っている

          地方から東京へ、Uターン

          多様な声に心を傾ける

          写真家へのあこがれ。 写真家になりたいと言うことさえはばかられる。 やっぱり到底なれそうにないと思った夜であった。 誰でも写真は撮れる。 今日から写真家です。と言えばカメラさえあれば写真家になれる。なんなら、スマホがあればスマホカメラマンと言える。 でも、そこには「どんな」が抜けている。 だから、今までやればいいじゃん なればいいじゃん って声かけも、そして自分で思ったとしてもしっくりこなかったのだ。 人物、風景、広告、ウェディング……どこなのか、どこにもピンとこない。 私

          多様な声に心を傾ける

          <知ること、感じること:食べる編-解体から鞣し->

          1/12.13.14の三連休にワークショップに参加した。 猟師さんが仕留めた鹿の皮をはぎ、解体して、そのお肉はおいしく食べる。そして皮は革にするための鞣しを行う。というワークショップだ。 場所は新潟県との県境にある長野の小谷(おたり)村。ここに大網(おあみ)という集落がある。 新宿から特急あずさと鈍行列車で5時間という場所だ。 今年は暖冬のためか、山にもまだ雪が完全にかぶっていない。それでもスキー客は多いようで、白馬でたくさんの人が下車していった。 2泊3日のワークショ

          ¥500

          <知ること、感じること:食べる編-解体から鞣し->

          今年も、知ること、感じること。

          自分が熱量をもって話せることって何だろうと思うわけです。 最近の私にはこれが足りないなと。おそらく、去年ほぼ1年、自宅を改装する(KiKi千住東の家)のに没頭していたから、没頭するものがなくなってしまった今、どうしていいか戸惑っているのかもしれません。笑 せめてもう2~3個はナリワイ(あえてのカタカナ)があったら面白いのになーと…。どなたか一緒にお仕事しませんか~笑 心のどこかでサラリーマン感覚がまだ抜け切れていないのが本当に反省なのですが、試しにぜんっぜん知らなかった

          今年も、知ること、感じること。

          いろんな感情を残していきたい

          2018年の写真を振り返ってみる。撮るだけあまり公開していない。 昔から写真を撮ることは好きだった。大学時代はカメラの販売員のアルバイトもしていたぐらいだったけれど、自分に高いカメラは使いこなせないし、もったいないと思っていたからキットレンズのミラーレスカメラとリコーのコンデジをずっと使っていた。 だけど、私もこんな写真を撮りたいと思える人に初めて出会えて、カメラを新調したら、撮るのがもっと楽しくなった。

          いろんな感情を残していきたい

          心を解放する旅

          旅の充実度はどこで測るのだろう? 食、観光、体験、宿泊、自然、出会い… 自分の中でそれを決定づけるような体験をした。 高知県土佐清水。10月中旬なのに黒潮のぶつかる大岐の浜は、海に入れるほど温かい。 ここに海癒(かいゆ)という宿泊温泉施設がある… 宿泊温泉施設と言うべきか、、少し悩む。 知り合いが宿泊をしたことがあり、以前からおすすめされていたのが頭に残っていた。実はここめがけて高知に行ったわけではなく、徳島県神山町の友人に会いにいったついでに、どこか寄り道をしたく、

          心を解放する旅

          知ること、感じること:点と点

          知らないことを、知ること 医療|写真|家族 幡野トーク♯2 幡野広志さんと鈴木心さんのトークショーを聞きに彼と天王洲アイルへ。 2月に狩猟に同行させていただき、その後も幡野さんの発信する言葉や写真から目が離せず、よく二人で幡野さんの話になることもあり、遠慮しなくていいよというお言葉に甘えて、伺わせていただいたのでした。 幡野さんの言葉を、直接一緒に聞いて、これから一緒に暮らす彼と共有したかったのかもしれません。死生観、子育て、家族など。 私がなぜ幡野さんに惹きつけられる

          知ること、感じること:点と点

          知ること、感じること:食べる編 -狩-

          最初にお断り 掲載している写真は無断転載禁止です。また、人によっては過激と思われる写真もあるかと思いますので、苦手だと思う人はリターンしてください。また、この記事は2018/2/6に公開したものです。ブログ移設にあたり、再掲載します。 ------------------------- 何から書けばいいものか…すごく感性が研ぎ澄まされる、貴重な、そして忘れられない1日を過ごしました。 この日のことを頭の中で何度も何度も再生しています。 ―幡野広志さんにお会いしました。

          知ること、感じること:食べる編 -狩-