ゆっくり食べるしかなかった中華
八重洲にミッドタウンが新しくできた。というので、旦那さんと行ってきた。
最近はデートというよりはもっぱら視察。という感じだ。
ちょっと前も歌舞伎町にできた新しい商業施設に行っていた。
新しい施設はどこも、なんだかウェルカム感を感じないというか、やはり外国人旅行者向けなので、これが今のTOKYOのCULTUREだぜ!と思わざるを得ない雰囲気が漂っている。
八重洲のミッドタウンも歌舞伎町も、どちらも商業施設の中に雑多な屋台のような飲食店があって、「居酒屋」がTOKYOらしさなんだろうなということを再認識する。
お昼をそこで食べようと思っていたが、半端な時間にオンラインの打ち合わせが入っていたこともあり、何より午前中に行った歯医者の麻酔が切れておらず、食べられなそうということで、旦那さんとは解散することになった。
デート、終了。
屋外のWi-Fiがある場所で打ち合わせを済ませ、14:30頃そろそろお昼食べないと…と思い近くを探してみるも、一人で行くような場所がなく、中華を食べたい気分だったので、有楽町まで歩いて、ガード下の有名な中華屋さんに初めて入ってみた。
店内の厨房は活気があって、宝龍という名前が似合うお兄さん方が油のいい音を鳴らしながら出迎えてくれた。
注文を終えて、活気のある店内を見ながら待っていると、楽しそうに会話する店員さん、カタコトの店員さん、なぜかずっとニコニコしているおじさん、お客さんが手に取る醤油などを毎回しっかり拭いているおじさん、などこれは絶対美味しいに違いないという臭いがぷんぷんしていた。
注文した酢豚が届いた。
う…!うまい!
孤独のグルメのゴローさんになった気分で心の中で感想を言いながら食べる。口に沢山ほおばって食べたいところなのだが、そこで口がうまく動かないことに気が付く。
そう、まだ麻酔がきれていなかった。
下の奥歯は麻酔が利きにくいらしく、痛みがあったので追加で麻酔を打ってもらっていたのだ。
歯医者さん、1時間くらいは何も食べないでくださいね。って言ってたのに、かれこれ4時間は経っているんですが。
ほおばりたい気持ちを抑えて、一口たべるごとに口から逃げていきそうな食材を必死でこらえてゆっくりと咀嚼する。
誰も見ていないのに恥ずかしすぎるので毎回手で口元がみえないように手で隠しながら食べるという、町中華なのに上品なお客さんみたいな本望ではない食べ方をしながら、ほおばった。
どうしよう、来週も午前中に歯医者をいれてしまった。
次回はもう少し麻酔が聞いてても食べやすいものを食べようと思う。