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好きな曲

「13歳までに聴いた音楽が大人になってからの音楽の好みを形成している」らしい。
私がいわゆる”音楽”を聴き始めたのは、おそらく人よりずっと遅いような気がする。
音楽番組にはあまり興味を持たなかったし、周りの友人が「モーニング娘。」絶頂期だった頃も、流行りだから知ってはいたけど自分から興味を持ってのめり込むことがなかった。

冒頭に書いた13歳の時に聞いていた音楽といえば、おそらく「ゆず」一択なのだろうけど、どちらかというと13歳から聞き始めたような感じなので、ちょっと違うのかなという気もしている。



4歳でピアノを習い始めた。
家から自転車で5分ほど走ったところにあるマンションの一室で、自宅をピアノ教室にしているところに通っていた。
(どうやってこの教室を見つけたのか、今となっては気になる)
毎週4歳から14歳まで、10年通い続けた。
今となっては絶対ばれていたとわかるけど、公衆電話から先生のに電話し、休みます。と言ってずる休みをする日もあった。(あとで親にばれたりするんだけど、なぜかこっぴどく怒られるという事はなかったきがする)

友達と遊びたいざかりだから、そんな日に習い事に行かなきゃいけなかったりすると、とにかくいやだった。だけど、行ったら楽しいのだ。
ピアノの先生は厳しいというイメージが周りにはあるようだけど、自分が通っていた所はとにかく優しくて、好きな曲を弾かせてくれた。
J-POPもあれば、ジブリ、ディズニー、映画の曲など、好きなモノを弾かせてくれた。だから自然と、行くまでは嫌でも行ってピアノを触り始めると楽しくてしょうがなかった。レッスンは確か1時間だったような気がするけど、あっという間で毎回もっと弾きたいと後ろ髪惹かれながら帰っていた気がする。(そのくせ家ではあんまり練習しない)

毎年発表会があって、ピアノを辞める最後の年(明確にはやめるとは決めていなかったので、最後となった発表会)にはドビュッシーの月の光を選んだ。



子どもが1歳になった。インスタやネットで、1歳のバースデー祝いを調べると、とにかくファーストプレゼントが豪華なのだ。
そんな中で、やはり気になるのはピアノだ。
たたけば音がでるので楽しいし、何より私が欲しい。笑
親(娘にとっては祖父母)におねだりして、ピアノと、鉄琴どちらも買ってもらった。鉄琴は黒鍵があるものにしてもらった。

リビングにいつも鎮座しているけれど、娘が触っている時間はすごく少ない。それよりもおままごとをすることに忙しそうだ。
たまに私がぽろんぽろんと弾いていると、娘が近づいてきて奪い返す。
負け時と私も弾き続けるのだけど、しまいには「おかあさん、あっち行って!」と怒られてしまう始末。

そんなフラストレーションからか(笑)ふと思い立って自宅から行けるピアノを弾ける場所を探したらスタジオがあったので、たまに通うことにした。

自分の目の前にピアノがあったとして、さらっと弾きたいなと、ふと思ったのだ。
これだけは弾けるという曲が1曲あったとしたら、
昔弾いた月の光を一生の一曲にしたい。

スタジオに入るとき毎回2時間にするのだけど、2時間練習していても全然飽きないし、だんだん弾けるようになるのが楽しくなってくる。

自営業で休みの日も仕事してしまったり、休日に予定をいれてしまったりするので突然何もすることがないという時に何をしたらいいかわからなくなるということがよくあった。そんなときにさくっと行けるのでとてもいい気分転換になっている。

これは良いストレス発散法を見つけたと思い、すごく嬉しい。










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