【バトン企画】#心に残るあのエピソードをあなたへ 「私の人生を変えた生徒」
(この記事は約7分で読めます)
こんにちは!
Suzukiさんからバトンをいただきまして、初めてバトンリレーなる企画に参加させていただきます。
テーマは「#心に残るあのエピソードをあなたへ」です。
Suzukiさんはベンチャー企業(Webプロモーション)→フリーター→デンマークに留学→理科教員→猪ハンタ→(現在)オンライン家庭教師&野菜作り という、好奇心と行動力にあふれた方で、私が尊敬している人の一人です。
素敵なバトンを回していただいてありがとうございました😊
エピソード -私の人生を変えた生徒-
唐突ですが、いま私は人生の転機を迎えています。
7年間経営してきた学習塾を今年で閉め、新たな事業に挑戦するからです。
その事業の名前は「国語の教科書読書会」。(まだ仮の名前です)
日本中の学ぶことが好きな中学生たちをオンラインでつなげて、
・教科書と自分とをつなげる視点で読む
・教科書の中の「面白い」をシェアし合う
ことをテーマに読書会をしたい、と考えています。
堅実に学習塾を続ければいいのに…と言われることもあります。
それでも、私はこの事業に挑戦してみたい。
ある生徒との出会いが、私の人生を変えたからです。
学ぶことが好きな中学生
その生徒(仮にAさんとします)は知的好奇心にあふれた子で、地元の公立中学校に通っていました。
いろんなことを知りたい。
いろんな人と出会いたい、話してみたい。
たくさん自分を表現したい。
自分が思いつかないような視点と出会うと、それを否定せずに受け止め、「そんな考え方もあるんだ!」と素直に驚き、学ぶことのできる生徒でした。
公式や暗記に頼らず、「どうしてこうなるんだろう?他のやり方もあるかな?」と、自分の好奇心のままに考えることのできる生徒でした。
Aさんのご家族も、そんな彼女を温かく見守り支えていました。
しかし…彼女の学校での評価は、かなり違いました。
勉強が楽しいわけない、という同調圧力
優等生ぶるな
まじめすぎて要領が悪い
空気を読めない奴
これがAさんの、学校の中での評価でした。
私は度々、以下のような相談をAさんから受けていました。
自分に自信が持てないんです。
だから、誰かに頼ることが苦手で…
「こんなことを頼んでくるなんて図々しい奴」って思われてしまうのが怖くて、いつも一人で抱え込んじゃうんです。
友だちの陰口を言う人たちがいるんですけど、その人たちに合わせなきゃいけないのがつらいんです。
本当は注意したいんですけど、言ったらきっと大変なことになるから…
自分の意見をはっきり言うのが怖いんです。そんな自分が悔しいんです。
私、クラスで浮いてるのかもしれないですね…。
悩んでいるAさんを見て、ご家族も心から心配されて、悩まれていました。
そんなAさんとご家族に対して、私は何も効果的な手を打つことができませんでした。
学習塾の無力さ
休み時間の雑談で悩みを受け止めたり、塾のクラスの中で学校の悩みを共有して話し合う時間を作ったり、私から見たAさんの成長や良いところをこまめにメールするようにしたり、できる限りのことはしました。
しかし…学校とは、集団です。
集団で、長期間かけて植えつけられた価値観を打ち消すには、私一人の言葉ではあまりに力不足でした。
一体どうして、こんなに素敵な生徒が、ご家族が、こんなことで苦しまなければいけないのか!
学校の外でもいいから
斜に構えた奴らなんて気にしないで思いきり自分の意見が言えて、
思いきり「勉強って楽しいね!」と言い合えて、
それを一緒に楽しんでくれる先生や、仲間たちと過ごせる空間がもしあったら…
Aさんは間違いなく、無限に輝ける素質を持っていました。
苦しい思いなんて、する必要はなかったんです。
組織に縛られず、自分の手が届く範囲だけでも、教え子たち全員を幸せにしたいと決意して始めた学習塾。
それなのに…自分が最も伸ばしてあげたかった生徒一人の願いすら叶えられないなんて、何のための教育だ。
もっと自分にできることがあるんじゃないのか。
「塾の目的は受験の合格だから…」なんて、言い訳してんじゃねーよ、俺!
「国語の教科書読書会」-国語をとおして自分らしさを見つける対話型コミュニティ-
こうして、私は今の塾を閉めることを決めました。
教育業界に入って17年、Aさんのような生徒を繰り返し見てきました。
彼女のようにまじめに、ひたむきに頑張る生徒の可能性の芽が理不尽に摘まれていくのを、これ以上黙って見ていたくないのです。
国や社会が変わるのなんて、待っていられないのです。
私には「教科書であろうと過去問であろうと、ほぼどんな勉強でも心から面白いと思える」という特技があります。
友人からは変態だとか、特異体質だとか言われたりします笑
そして、その面白さを中学生にも分かりやすいように伝える力もあります。
一緒に面白がってくれる、社会人の仲間たちもいます。
この私の強みと、Aさんの悩み、そしてAさんのご家族から聞かせていただいた想いを掛け合わせて生まれたアイディアが「国語の教科書読書会」だったんです。
(↓今はアイディアの具体化&ホームページを改修中です)
読書会に集まるのは私やAさんと同じく学んだり、考えたり、表現したりすることが大好きな中学生たちです。
「私は勉強が好きだ」と言っても、誰も冷やかしたりしません。
むしろ、「だよねー!」と共感してくれます😄
今はまだ私の頭の中にあるだけですが、きっと実現させます。
年内に生徒の募集を開始するのが目標です。
これからアイディアの具体化やホームページの改修を進めていきますので、noteのフォローや情報の拡散など、応援していただけたらとても嬉しいです😄
どうぞよろしくお願いいたします!
※このバトンは私がアンカーになろうと思います。
チェーンナーさま、素敵な企画を立ててくださりありがとうございました!!