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スマホが奪う疲労回復~脳疲労、ぼーっとする時間、睡眠が一番   

 職種にもよりますが、出勤後はパソコンやタブレットでの事務作業。
 書類をまとめたり、資料を作ったり。
 合間に相手に連絡したり、会議があったり。
 営業であれば、車や公共交通機関で出かけたり。出かけると言っても、下調べも含めていろんな準備が必要です。
 慣れてくれば、当たり前のようにすすめているのでしょうが、日々よくやっているなあと思いませんか?
 
 家でも、洗濯、料理や掃除、後片付け。
 何かしら郵便が届き、市役所なりで手続きをしたり、振り込みをしたり。
 一言で「料理」と言いましたが、食べるまでには、材料をそろえたり、下ごしらえしたり、料理をして、食器をそろえますし、食べ終われば皿洗いなどの片付けもあります。
 それを毎日、当然のように行っていますが、日々よくやっていると思いませんか?
 
 と、前置きが長くなりました(笑)。
 
 これだけのことを毎日、毎日行っています。
 そりゃあ、「疲労」もたまります。

 疲労を感じるのは、体や心からの警告SOSサインです。
 「休みを取って下さい」というサインです。

 ある整体師さんが言っていましたが、疲労がたまると「痛み」が出ますが、そこで無理して頑張ると、その「痛み」が消えるそうです。
しかし、それは、けっして治った、疲労が回復されたというわけではなく、むしろ「感覚がマヒした」ということ。より危険な状態なんだそうです。

 脳も同じです。

 脳の仕組みとして、実際の「疲労」と「疲労感」は別の場所で感じています。
 なので、疲れたなあと思っても、嬉しいことや楽しいことがあると「疲れが吹っ飛ぶ」というあの感じがやってきます。でも、それは疲れがなくなったわけではなく、「疲労感」が達成感や意欲などの気持ちでごまかされた状態です。その「ハイ」な状態でがんばりつづけけると、大きな事故や過労死にまでつながってしまいます。
 
 そこで、疲れを感じた時には「休息」「休憩」が必要です。
 
 体を動かしたり、デスクワークで疲れたりした時に何をするでしょうか?
 
 最近までの私は、すぐにスマホを取り出して、SNSやニュースをチェックしたり、家であれば動画を見たり、ゲームをしたりなんてこともありました。
 たしかに、体は何もしていないので休めています。
 しかし、肝心の頭はどうでしょうか?
 
 結論から言えば、

スマホを触ることで、目や脳を酷使している状態は変わりません。気持ちとしては仕事や家事をしていないので休んでいるという思いにはなりますが、スマホを触って、いろんな情報処理をしているので、脳が全然休まっていません。そのままいくと「脳疲労」を起こします。

(実際、私は起こしていました)。

 なので、せっかく休み時間をもったのに、あくびばかりでたり、だるい感じがしたり、その後の仕事でミスが増えたり。

 結局のところ、スマホを触ることで、脳は休みなくずっと働いていることになります。
 
 では、どうすればいいでしょうか?

 一番いいのは、「何もしない事」。
 ぼーっとする事です。

 特に、会社であれば、なかなか仮眠とまではいきませんが、目を閉じて何もしないことが一番、目や頭を休めることになります。

 ただ、脳科学の本によると、このぼーっとする状態は、頭が休んでいるというより、「脳のスタンバイ状態」を作っているのだそうです。
 
 これからの自分に起こりうることをシミュレーションしたり、過去の経験や記憶を整理、統合したりと、これからの自分のための準備を整えています。また、このぼーっとしている状態で記憶が整理され、定着してもいます。

 なので、ぼーっとするというと、何もしていなくて時間がもったいないような気がしますが、その時間でテレビやスマホを見たりゲームをしたりすると、脳を絶えず使い続けて疲労をためてしまうことにつながります。
 
 ぼーっとすることもですが、

睡眠が疲労回復には一番効果的!!


 実際、睡眠時間が6時間以下の人は、それ以上の十分な睡眠時間をとっている人と比べて、うつ病が5,8倍、自殺が4,3倍となってリスクが跳ね上がるという調査結果があります。
 
 私自身も、社会人になりたての頃は、それこそ「睡眠時間を削ってでも頑張る」ことを良しとしていました。

 休む暇があるのなら、何か別の仕事を。
 人と雑談するぐらいなら、その時間を仕事に。
 そんな、「余裕のない」生き方、仕事をしていました。
 しかし、それで成果が上がったかと言えば・・・下を向くしかありません。
 
 人間は機械やロボットではないので、使えば、疲れますし、「故障」も出てきます。
 どこかで休ませる、回復する時間をもたなければ、パフォーマンスは落ちていきます。結局、時間をかけた割に、あまり進まなかったり、質が落ちたりします。
 そして、メンタル疾患を引き寄せてしまいます。
 個人差はありますが、

6時間以下では睡眠不足。
7時間以上の睡眠が推奨され、
8時間寝ることが理想とされています。
 
 もちろん、個人差はあるのですが、睡眠不足がいろんな病気のリスクを引き起こすことは間違いありません。
 
 また、昼寝はしすぎると睡眠リズムを崩して夜寝られなくなります。
 そこで、寝ないまでもソファーなどに横たわってくつろぐ時間を確保することが有効です。
 ただ、ここでも、DVDを見ることやスマホを使いだすと、せっかく副交感神経が優位になってリラックスできていたのが、交感神経が優位になって、自律神経が疲労してしまいます。
 ここでも、何もしない(どうしても暇であれば、雑誌や漫画を拾い読みするぐらい)でリラックスすることが疲労回復にはいいようです。
 
 また、

親しい人との雑談、他愛もない会話は、最大の「癒し」効果があります。

 もちろん、おしゃべりしながら、スマホを触る~メールチェックなどするのはご法度。
 
 「スマホ・デトックス」と言う言葉があるように、便利な反面、距離感を失うと健康を害するものにもなります。
 
 毎日よくやっている自分を労わるためにも、スマホとの付き合い方も見直さなくてはいけないなと感じる今日この頃です。
 
 
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです