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【発達に気になる子がいても大丈夫】伸び伸び育てるためのヒント




変わりつつある先生

ワークライフバランスが叫ばれる現在、仕事ができる人は
「定時退勤」します。
これ自体、悪いことではありませんが、
仕事が遅い人、若い人、困っている人は
「定時退勤」
などできるわけありません。
早く帰ったとしても、持ち帰って家で仕事しています。
さらに、同じ学年内の仕事できる人にマウントとられて、その人のやり方にあわせないといけない場合もあります。
そうなると相談相手もおらず、ストレスだけがたまり、行き場を失い病んでいきます。
子どもの学力だけでなく、先生の指導力にも格差が生まれています。
病気で休む先生が増えている大きな原因の1つです。

現代は、「先生」というより「職業教員」となっているように感じます。
メディアでも再三「教員ブラック」と取り上げられている通り、担任業務は本当に大変です。
しかしながら、これを免罪符に教育の本質を疎かにしてはいけません。

VUCA時代への突入

VUCA とは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性) の頭文字を取った造語です。現代社会やビジネス環境を特徴付ける言葉として、1990年代後半にアメリカ軍で生まれ、近年では広く使われるようになりました。

Volatility(変動性)
Uncertainty(不確実性)
Complexity(複雑性)
Ambiguity(曖昧性)

この 4 つの要素が組み合わさることで、現代社会やビジネス環境は以下のような特徴を持つと言われています。

・変化のスピードが速く、予測が難しい
・将来何が起こるか分からない
・問題や状況が複雑で、原因と結果が分かりにくい
・意味や解釈が曖昧で、何が正しいのか分からない

VUCA 時代を生き抜くためには、従来とは異なるスキルが求められます。

変化を予測し、迅速に対応する力
不確実性の中で意思決定する力
複雑な問題を解決する力
曖昧な状況でも行動を起こす力

VUCA 時代においては、組織全体で変化に対応できる柔軟性を持つことが重要です。

多様な人材を受け入れる
情報共有を促進する
自律的なチームを作る
失敗から学ぶ


日本の教育システムは、明治時代に制定された学制以降ほとんど変わることなく一斉指導を貫いています。先生が黒板の前に立って授業を行い、児童は全員黒板の方に向かって座って授業を受けるという昔ながらのスタイル。
一斉指導スタイルを継続する日本の学校現場は、閉塞感が漂い混沌とした状態です。
そんな中、個別最適化時代の新しい学級経営手法を考案しました!

これからは、私たちに柔軟性と適応力を求めています。
学校の先生も進化していかなければならないといえます。
みなさん、「日々アップデート」をスローガンに、毎日1mmでも進歩できるように精進していましょう!

共働き世帯の増加が意味すること

まずはこのグラフをご覧ください!

2000年頃を境に共働き世帯が一気に右肩上がりで増えています。
これが一体何を意味するのか?

①時間的な余裕が少なくなる
②家事や育児の負担が重くなる
③夫婦間のコミュニケーションが不足しがちになる

共働き世帯が増えたことで、仕事と家事・育児の両立・夫婦関係に悩みストレスをため込む人も少なくありません。

子育て環境の変化

共働き世帯が増えたことで、子どもに特性があったとしても、じっくりと向き合う時間がなくなってしまったため、子どもの特性をよく知らないまま小学校へ入学させてしまう可能性が高まりました。

家庭で、入学前から困り感を表している子がいたとします。夫婦で教育方針のの違いから揉めたり、どちらかが我慢しすぎて体調を崩したりするケースも見られるようになりました。

いずれにしても子育て環境に大きな変化が起こっていることは間違いありません。
そこで注目されるのが「5歳児健診」です

これまで3歳児健診の次の健診が小学校入学前の就学時健診しかありませんでした。
そのため、発達障害を早期発見する機会も少なく入学後に気づくことが多かったのです。

教育現場では、特性ある子どもたちに困り感を増幅させないためにも、発達障害の早期発見、早期支援が求められています。
5歳児健診はそのためにも重要な健診になります。

なぜそれほどまに重要な健診なのか?

通常学級に発達障害の可能性がある児童が8.8%いるにもかかわらず、そうちの9割が通級指導を受けていない事実が文科省の調査結果から判明したのです!
小学校入学までの6年間で気づいていればこんな結果にはなりません
5歳児健診が気づきの起爆剤として期待されます!

特別支援教育充実の時代へ

これからは、通常学級においても特別支援教育の充実が求められます。
ですが、「発達障害」という言葉が、多くの人の誤解と偏見を生んでいます。
障害とは害ではなく、特性です。
特性に気付き、早期に適切な支援をしない限り、子どもたちの2次障害に歯止めをかけることはできません。
特性を理解し、適切な支援を受けることで、社会で活躍することができます。
私たち一人ひとりが、障がいへの理解を深め、個性を尊重していくことが重要です。

障がいは、環境によってプラスにもマイナスにも作用します。とくに発達障がいの支援は特に早ければ早いほどよいです。
あとになればなるほどダメージは大きくなります。
大人が偏った思考のクセをもっていると、支援を必要とする子どもたちを苦しめることになります。

発達障がいだからといって、必ずしも不適切行動を引き起こすわけではありません。
発達障がいの人が、不適切行動を引き起こすなどと決めつけてはいけません。
発達障がいの人は、適切な支援を受けることで、不適切行動をコントロールし、社会生活を送ることができます。

発達障がいは、親の育て方とは関係ありません。
脳の発達、機能の問題です。
脳の機能変化が起きると不適切と思われる言動があらわれることも証明されています。

子どもは皆、無限の可能性を秘めています。 大切なのは、その可能性を引き出すために、私たち大人が何をしてあげられるかということです。

この記事が、あなたの子育ての一助となれば幸いです。


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