政治思想と言論。新しい地平線を求めて。
2020年は新書『付箋主義の哲学』からカットされた部分を掲載します。試合に出れなかった二軍の言葉に頑張ったね。と言ってやってください。
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#13 付箋主義の哲学〜ディオティマの批判〜
彼女のソクラテスへの批判
すなわち、賢者と愚か者の間がないかのか?
というこのソクラテスへの批判は重要な視点である。
またそれは、本書、付箋主義の哲学、特に時代精神の分析で重要になる。
古代ギリシアから始まる哲学の伝統的思考法は
まさに、二元論的なものである。
対義語を用い、その対義語をテコに使い論理を単純化していくこの発想。
知を求めるのが善である。と表記されれば
知を求めないのは悪である
#2 付箋主義の哲学
・・”問題”は実在しない。問題が街を歩いていたり、タバコを吸っていたり、公園で昼寝をしている所を私たちは見たことがないだろう。
問題は人が観念の中で見ることである。・・このことは問題という概念がいかに相対的であるかということを表している。相対的であるということは問題は時代や文化、共同体によって変わる。
・・例えば、現代では社会問題になりかけている教育現場における体罰問題は昭和では当然の事と認識