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#5 付箋主義の哲学

・・日本の場合、時の政権が、階級制度を復活し、人権概念を廃止し、憲法を廃止をした場合初めて文明史においてそれは”中道”に戻ったのである。 

しかし左翼、右翼の発送自体は近代以前をその概念の射程範囲としていないので明治時代以降、私たちに残された選択肢は全体として左傾化してく世界の中で小さな右傾化をそのリアクションとして起こすことしかないのである。

・・ただ右傾化はフランス革命以降の主知主義、システムによる世界の前の歴史(日本で言えば江戸時代)の必然性を国民の性格(ēthos)として肯定する側面が強く、この歴史の必然性を体感として感じられる者が右とされる者の精神の根底にある・・

・・西洋近代の理念、理性社会が未来に起こす問題についてシュペングラーやオルテガ、マックスウェーバー、ニーチェ 、キルケゴールなどの一部の優れた者をのぞいて、予測することができなかった・・

・・すなわち多くの者が指針だけ立ててそれが機能するかは全く考えなかった。それは全く機能していない日本の民主主義、憲法、近代理念の原則のように・・

・・何かを変えれば何かを失うという原理。その原理を社会設計に組み込まなかったことの問題。文化や歴史を改善するという欺瞞・・

・・MACのソフトはMACのOSの上でしか機能しない。その国には文化、歴史がありそこに住む人間には気質がある。その事を理解してなかった・・

・・その根っこは民主主義はどこの国でも最善の制度だ、どこの国でもうまく機能すると言った民族性、文化、歴史を媒介しない人間理論、すなわち身体性を抜いた理性主義の明らかな設計ミス・・

平等を掲げ投票権を得るために命をかけて戦ったフランス革命の彼らも、まさか選挙に行かない人々が溢れかえる未来など一ミリも考えていなかっただろう。。

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