新たに手に入れる喜びよりも、
既にあるものを失う哀しみの
ほうが、
感情の起伏は激しい、という
ことを知ることです。
たくさん、手に入れれば、
たくさん失うのは、物の道理
です。
手に入れたものが多ければ、
一つひとつへの感謝が、
薄くなっていくのも当然、
手に入れたものが少なければ、
一つひとつへの感謝が、
厚くなっていくのも当然、
感謝というものは、
しあわせのタネなのですから、
感謝の薄い毎日は、
しあわせの薄い毎日です。
ひとの欲望には際限がない。
欲望かなって手に入れるほど、
そこには、感謝がないのです。
手に入れるものを少なくする
ということは、
失うものを少なくするという
こと。
「足るを識る」は、
際限のない煩悩をなくそう、
という意味なのではなくて、
しあわせを続けていくための
智慧を授けたお言葉なのです。
感謝、合掌
慈永
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