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【エッセイ】サマーヌード(700)
真心ブラザーズの夏の名曲「サマーヌード」
最近、自分がこどもの頃に積極的に聴いていたわけではないが、歌番組などで流れていて少しだけ聴いたことのある二番手人気歌手の歌をよく聴く。エレファントカシマシとか真心ブラザーズとか。
きっと年を重ねノスタルジーに浸りたくなっているのだろう。
真心ブラザーズのサマーヌードは、正式名称すら昨日まで知らなかった。耳に着くクセの強い、うまいんだか下手なんだかよくわからないダミ声で「胸と胸からまる指」って唄われる官能的なフレーズしか覚えていなかった。高校生の時にテレビやラジオや有線などで何度も耳にしていたはずだ。流行っていた。
Amazon musicのサブスクで「真心ブラザーズ」と検索すると一番聴かれている曲だった。
どうやら激しく愛した人が互いに過去にいたのがわかっているのに、夏の雰囲気で戯れてしまったという内容のようだ。切ない。
痺れるのが
「神様にもばれないよ地球の裏側へ」
「神様も油断する宇宙の入口へ」
っていう2つのフレーズだ。
このフレーズはSEXが肉体を介した精神の交流であることを如実に表している。人間の最も感覚が発達した指と唇を使いアドレナリンやら何やらを噴出させる行為であるからだ。愛し合えば愛し合うだけ燃え上がれる。あんなステキな時間は他にそんなにない。
まさに世界には2人しかいなくてアダムとエバになったような感覚になった。場所は関係なかった。まさに精神世界だった。他のことはどうでも良くなった。世界の貧困も問題も紛争も関係なくなった。嫌なことも全て忘れた。音もよく聞こえなかった。食欲も睡眠欲もなくなった。ずっとこうしていたいと思った。
しかしいきなり幕を閉じられる。
は?
サマーヌードの歌詞のように、妻とSEXしながら誰かを思い出したことはない。
初めてで最後の人だからね。