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私の人生-About My Life

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私が書いてきた記事のうち「私の人生」にまつわる記事をまとめています。
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2022年10月の記事一覧

バルセロナで生のメッシに会って俺の方がうまい、と言い切った話。

バルセロナで生のメッシに会って俺の方がうまい、と言い切った話。

2013年3月、世界有数のサッカーのビッグクラブであるFCバルセロナはある種の絶頂期を迎えていた。チームの中心にいたのは世界最高のサッカー選手「リオネル・メッシ」その人である。

現代サッカーの戦術は複雑で、初めてサッカーを見た人は「どういうルールなの?」と困惑するが、FCバルセロナのサッカーはだれでも見やすかった。メッシだけを見ていればいいから。 

戦術 is メッシ である。

彼をたとえる

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海辺のスケボーボーイのあまりにスタイリッシュな信号無視。

海辺のスケボーボーイのあまりにスタイリッシュな信号無視。

バルセロナはすぐ近くに海が広がっている。
通称「バルセロネータ」というビーチで、バルセロナ市民はそこで海を愛でるらしいのだが、陰キャ大学生の私たち4人がバルセロネータに行って、白い砂浜を楽しめるわけもなく。

バルセロネータなんて行かなかった。

2013年3月、大学生当時の私たちはバルセロナに行ってサッカーを観戦し、世界最高のサッカー選手である「リオネル・メッシ」に「俺たちの方がサッカーうまいぞ

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階段で立ち往生するママさんを、見て見ぬふりしない男性市民。

階段で立ち往生するママさんを、見て見ぬふりしない男性市民。

渡る世間は鬼ばかり。渡る世間に鬼はなし。
果たしてどちらで生きているだろう?

2013年3月、大学生だった私は友人3人と一緒に、初めての海外旅行でスペインはバルセロナを訪れていた。

バルセロナはスペイン第2の都市。スペインの首都はマドリードだから、バルセロナは日本でいうところの大阪かしら。歴史ある街で、有名どころでいえば、アントニ・ガウディの傑作『サグラダ・ファミリア』がバルセロナのシンボル。

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地下鉄で見かけた変なおじさんと金髪美女の摩訶不思議な光景。

地下鉄で見かけた変なおじさんと金髪美女の摩訶不思議な光景。

私は生まれてこの方ずっと札幌在住だ。

2013年の3月、大学生だった私は1人で地下鉄に乗っていた。どうして1人で地下鉄に乗ってたのか、どこに向かってたのか、そういう細かいことはすっかり忘れちゃった。10年近く前のことだから。

時間帯も忘れてしまったけど、早朝じゃないのはたしかだ。昼間だったはず。

とにかく私は、大学生の頃1人で地下鉄に乗っていた。で、その車内で摩訶不思議な光景を目撃した。

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私はどうして、noteのアイコンをパグに設定しているのか?

私はどうして、noteのアイコンをパグに設定しているのか?

私のnoteのアイコンは黒いパグである。

コメントで「パグを飼っているんですか?」と聞かれたことはない。そして私はパグを飼っていない。パグはおろか犬も飼っていない。

小さな頃は実家で雑種の犬(女の子)を飼っていた。17歳くらいであの子は天に召されたけれども「〇〇ちゃんがもうヤバイ」と母から連絡がきたときには平日の朝7時にも関わらず、4人の兄妹全員が実家に帰って、あの子の小さな命の火が消えないよ

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妹が婚約破棄されそうになった時に、兄が彼氏に送った手紙。

妹が婚約破棄されそうになった時に、兄が彼氏に送った手紙。

もう何年も前のことになる。
私は札幌在住で4人兄妹の長男、現在31歳だ。たしかこの話は私が25歳、妹が24歳の時のことだったと記憶している。

当時、4人兄妹全員はまだ札幌市内の実家で暮らしていた。ある夜、私が家に帰ると薄明かりのつくダイニングで妹がしくしく泣いていた。

母に聞く。

「あれ?なんで泣いてんの?」

「…ほら、彼氏。なんか別れたいって言われたらしいのよ」

穏やかではないね。私の

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入社1年未満で面接官になったら、とんでもない逸材を採用できちゃった話。

入社1年未満で面接官になったら、とんでもない逸材を採用できちゃった話。

2018年の初夏、私は面接官をやっていた。この頃の私は人材系ベンチャー企業に籍を置いていたのだが、入社から1年も経たないうちに、なぜか面接官をやることになった。

その会社は本社が関東にあり、2016年に北海道に新規で支社をオープンした。ある女性社員が手を挙げ、息巻いて北海道支社を作ったまではいいものの、1年間の収穫はゼロ、つまり1社とも契約を結ぶことが叶わなかった。これが農家だったとしたらヤバい

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自分勝手なコミュニケーション【勝手にリレーエッセイ2022秋】

自分勝手なコミュニケーション【勝手にリレーエッセイ2022秋】

元カノに言われた「自分勝手なひと言」から
コミュニケーションを考えようと思う。

時は2015年くらい。

彼女はまだ大学生で、私は社会人1年目だった。お互いが大学生の頃は、平日の夜でもお構いなしで北海道内のあらゆる場所へドライブに出かけた。北海道民は意外と「函館」に行ったことがない、なんて人もいるのだが、私は元カノと一緒にほぼ全ての市町村を車で巡った。ひたすらドライブ。超たのしい。

お互いが大

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ティッシュ配りを光速で終わらせる元カノ。

ティッシュ配りを光速で終わらせる元カノ。

「ティッシュ配りのバイトを始めるよ」

私が20代前半の大学生の時にお付き合いをしていた歳下の彼女から、そうやって言われたから私は「ティッシュ配り!?」と少し心配になった。

この娘にティッシュ配りという過酷なアルバイトが果たして出来るんだろうか、と思ったがそんな私の心配はどこ吹く風。数日後、元カノはクソ楽しそうにティッシュ配りのバイトの話を聞かせてくれた。

「あんな簡単なバイト、ほかにないよ!

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