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たぶん、詩。

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好きで書いたもの、ふと書いたもの。
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夜の帳

空から垂れる黒い絹
息をひそめる

一際大きく ばさり、と 響く音
ひそめていた息を深く吐く

しぜんと身体に入り込む冷えた空気
わたしの肺に、視界に、せかいに
夜が広がっていく

やさしい世界

「明けない夜はない」
「止まない雨はない」

本当に苦しいときには
そんな言葉は望んじゃいない

輝かしい夜明けを待っているわけじゃない。
雨のあとの綺麗な虹を待っているわけじゃない。

ただ、目が覚めたら少しだけ、
ほんの少しだけでいいから
やさしい世界になっているのを待っている。

「美醜」

星の王子さまに憧れた。
大事な花を摘んできて
大事にしまって世話をした。

ある日、
かのじょは、 静かに枯れた。

おはよう、かみさま。

おはよう、かみさま。

かみさま には「おはよう」と言いたい
神様 には「おやすみ」と「さようなら」

かみさまは夜明けに ひっそり会いにくる
昨日の出来事を 今日の出来事のように話すと
それはそれはやさしい顔で うなずき
それはそれはやさしい声で 一言呟く

ハッピーエンド

春の比較的暖かい雨の日に、
傘もささずに雨に打たれつつ
一緒に歌をうたってくれる友人と
最期の瞬間を迎えられたら、
それはしあわせなのかもしれない。

「色」

雨が降るでしょう。

雨粒ひとつが、花をうつ度に
花の色が抜け落ちるんだ。

それは結晶となって、
積もり、朽ちて、養分となり、
また花に色をつけるんだって。