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下痢型IBS を自力で治した話 激動の20年



この記事を読んで頂いている皆様はIBSですか?
皆様がIBSになった原因は何でしたか?
他の方が何故IBSになったの知りたくないですか?


20歳の時にIBS(過敏性腸症候群)をなぜ発症したのか?

その「なぜ」が解れば対策が打てると思い、科学的に分析することにしました。

そしてその「なぜ」が意外なことで判明することに。

当時の記憶では、「ある日突然毎日下痢になった」というわけでは無く、徐々に症状が悪化して行きました。

感覚的な話になってしまいますが、2年ほどかけて最悪な状態(ピーク)に到達、それ以降20年間毎日下痢で、硬い便を見ることは1年に10回程度でした。

IBSが発症する原因

IBSが発症する原因には様々な要因があります。
具体的には以下のような要因が挙げられます。

IBSの主な要因


食生活の変化(環境面)


大学生活への移行や社会人としての新生活の始まりなど、20歳前後は生活環境が大きく変わる時期です。食生活の変化は消化器系に影響を与え、IBSを引き起こすトリガーになり得ます。

ストレス(環境、精神面)


新しい環境や責任、プレッシャーによる精神的ストレスは、腸の蠕動運動を過敏にし、IBSの発症や悪化に関連します。

感染症(身体面)


胃腸炎などの感染症は、いわゆる「ポスト感染性IBS」として、IBSの発症につながることがあります。

抗生物質の使用(身体面)


抗生物質は腸内細菌叢を変化させることがあり、その結果、IBSの発症に影響を及ぼすことがあります。

遺伝的要素(環境、身体面)


IBSには家族歴が関係することもあり、遺伝的な要素が一角を占める可能性があります。

自律神経の乱れ(身体、環境、精神)


自律神経に関して乱れにより、脳からの過剰な信号により腸の蠕動運動が活発になりすぎることがあります。

身体的なトラウマや手術(身体、精神面)


腹部への手術や怪我も、IBSの発症に関与することがあります。

まずは上記の要因に当てはまるかをチェックしたいと思います。

要因分析

IBSになった要因の分析


食生活の変化


食生活だけにフォーカスすると大きく変化は無かったと思います。

19の学生時代と比較しても若者が良く食べるファーストフードや吉野家など外食、家でも油っぽい物はそこそこ食べていました。

発症にかけて大きく変化があったポイントは体重が62kgから74kgまで増えたということです。

食事は基本的に朝昼晩の3食
・朝:トースト+コーヒー 400kcal程度の食事
・昼:米食中心で、定食など800-1000kcal程度の外食
・夜:米中心で、1000kcal程度

睡眠時間は一日5~6時間程度で少し少なかったです。

朝以外はほぼ米食中心で、コーヒーは好きで一日4杯程度ブラックを飲みます。
暴飲暴食をするような日も良くありました。

ストレス


私の場合20歳でエンジニアとして社会に出ており、それまで学生時代に学習してきたスキルが即戦力となり、ある程度初期の頃から活躍出来たこともあり、大きく精神的なストレスがかかった記憶がありませんでした。
むしろ仕事にはやりがいを感じていました。

どうしても20=大学や就職など環境的変化を疑いそうではありますが、私自身はのびのびと仕事に取り組むことが出来ており、大きな精神的ストレスをかかえるようなことはありませんでした。

感染症、抗生物質の使用


特になし。

遺伝的要素


父親と母親に聞きましたが、特にそういった症状は無かったとのこと。
妹にも聞きましたが問題ないとのことでした。

自律神経の乱れ(身体、環境、精神)


自律神経に関して乱れは自身で自律神経が乱れているか判断出来ず。
以下のセルフチェックにて下痢、腹痛のみ該当。

  • 急に胸が息苦しくなる

  • 便秘、下痢腹痛がよく起こる・続いている

  • 手足のしびれを感じることがある

  • 胸やけ、胃もたれなどによる食欲不振

  • 慢性的な肩こり、腰痛がある

  • よく寝ているのに疲労感や倦怠感が抜けない

通院で解ったこと

1件目は内科医(当時22歳)


レントゲンや胃カメラを行いましたが、多少の胃炎はあったものの健康的な胃腸でした。原因はわかりませんとのことで、整腸剤を処方してもらい飲み続けていましたが一切改善しませんでした。

この時点で健康ならいいか?と、診断結果に少し満足してしまい、戦うことよりも受け入れる方向に進んでいた気がします。

薬も数日で辞めてしまい、何も対策しなかった気がします。

2件目も内科医(当時26歳)


26歳の夏にもう一度別の医者を受診しました。

26の春の異動で電車通勤になり、そこから本当の地獄を経験することになったからです。

1章でも書いたので割愛しますが、通勤中に何度もトイレに行くので会社に遅刻するような日が続き、精神的な疲労とストレスでとうとう鬱状態となり、人生最悪の日々を過ごしていました。

この頃、過敏性腸症候群と鬱って本当に誰の理解も得られないんだなぁと痛感。

電車に乗ると過呼吸と大量の汗。
それを根性のみで抑え込むという日が続いていました。

そんな中、当時の彼女が真剣に調べてくれ、専門医にかかることになりました。

そこで主治医に「これはIBS(過敏性腸炎)ですね」と初めてIBSについて先生から説明を受けました。

ネットなどで調べており、もしかしたら?と思ってはいましたが、診断結果はIBSでした。

医者2「最新の薬が出来たので試してみる?」

と言われ、当時は男性しか処方出来ない 「下痢型IBS」の特効薬とも言われていて、効く人にはとてつもなく効くという下痢型過敏性腸症候群治療薬「イリボー錠」の処方をしてもらいました。

先生はすごく自信があったようですが、私の場合1ヶ月飲み続けてもほどんど効果がありませんでした。

その後「コロネル」という腸内水分を吸収する薬を処方してもらいましたがこちらも効き目はありませんでした。
なにせ錠剤がデカすぎて飲むのも苦労した記憶があります。

もうこの頃には私の心も完全に折れていました。

2件目の先生の主張は精神面での可能性が高く、脳と腸はリンクしているので精神面でのストレスを無くすことが重要と何度も言われました。

私としてはこの病が治れば精神面でのストレスなんてほぼ無くなるんですが。といつも思っていました。
多分このように感じて見える方は多いのではないでしょうか?

でも違うんですよ。

腸が脳へ影響しているんですよ。

だから脳が腸へ影響するんですよ。

この負のスパイラルを断ち切ることはとても難しく、
この状態であれば精神が腸へ影響していると言えなくもないですね。

実際に多くのケースでは精神が影響しているケースが多いです。

ですので、今まで上げてきた要因に対して一つづつ対策を打つことで原因の特定が可能なケースもあると思います。

上記要因で改善出来なかったという事実は私の中で克服への階段を一段づつ押し上げていたと後になって気づくことになりました。

私も精神が原因というケースを否定はしていません。

しかし、きっかけが精神が原因では無いケースも多く存在しているのも事実で、その場合は克服へのアプローチ方法を変える必要があります。

この千差万別性がIBS(過敏性腸症候群)治療の難易度の高さだと思います。


要因分析の結果わかったこと。

・仕事や私生活で受けるストレスは少なかったこと。むしろ充実している。

・体型に変化があり、入社から数年でかなり太ってしまった

・学生と社会人で食生活に大きな変化はなかった

・医師は精神的なストレスが原因と判断している。

・自己診断では精神的なストレスの原因はあくまでもIBSでの腹痛ストレスの原因だということ。

・IBSは鬱も併発しやすいということ。

・自律神経の乱れは下痢以外該当せず。

次回は実践編となります。


長い長い年月がかかりましたが17年後、遂に止まった針が動き出す...

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