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マイ・リトル・ガール
今日僕は派遣で勤めていた会社をやめてきた。
もちろん、次は決まっている。もう嫌だからやめるだなんて選択肢を取るほど僕も馬鹿ではない。
実は最初の頃から体調を崩しがちで、それもあってか、あまり職場には馴染めずにいた。
そんな中、同じ部署の派遣の女の子、いや、年齢的には女性と呼ぶべきなのだけど、あまりの純朴さについ女の子と表現してしまうのだ。
彼女は良く働き、仕事も休まず、テキパキと作業をこなして
疲れ果てた人が行くところ
僕は死に場所を探している。物心がついた時からずっとそうだ。我ながらロマンチックな感性をしていると思う。自殺なんて意味のないことをさも美しいことのように考え続けてきたし、いまもそうだ。まったくもってロマンチックだと思う。
生きることはとっても苦しいから、もしかしたら現実逃避としてそんなことを考えているのかもしれない。目の前の問題が困難であればあるほど死ぬことを考える。悪い癖なのだ。
それでも死ぬこと
君と僕と『ノルウェイの森』
君は僕に延々と何の脈絡もない、とりとめもない、そんな話をし続けている。この話にはきっと終わりなんてなくて、例えるならBGMに近い。快適でも不快でもない、ただの世間話。
君から電話があったのは3日前だっただろうか。僕の家に遊びに来るという。僕は白紙の予定帳を眺めてから、いいよとだけ伝えた。電話越しでの君は疲れた様子で、それでもつらつらと愚痴をこぼしている。僕は淡々と相槌をうつ。僕たちの関係性はその