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ついつい寝過ぎてしまう人へ 「ウェルカム、ダウンタイム!」と唱えよう!

行動した後に必ずやってくるのがダウンタイムだ。

かくゆう私は絶賛ダウンタイム中。

疲れて身体を動かしたくないし、何もする気力が湧かない。
以前はこんな自分の状態が嫌で、自己嫌悪に陥っていた。

でもなんだか今日は、こんな自分もいるもんだと、するっと受け入れられている気がする。

昔から、よく動いては眠る子だった。
もちろん母親から褒められたことはない。
母は昼まで寝ている私を見るのが嫌で、よく、寝ている私を文字通り叩き起こして叫んだものだった。
「おばあちゃんみたいでだらしない!見ているだけでも腹立つわ!」定番の私を罵倒するセリフだ。

今でも私は、自己否定の沼に突き落とそうとする頭の中の悪魔と闘っている。


ついつい寝過ぎてしまう人は

感受性が高く、敏感で疲れやすいといった特徴を持っていないだろうか。
エレイン・アーロン氏が提唱した、Highly Sensitive Person - 繊細すぎて生きづらい人 通称HSP という概念が当てはまるかもしれない。

一方で、刺激を求めて彷徨う外交的な一面を、敏感さと共にもちあわせている人もいる。
世の中にある一定数存在する、そういうタイプの人間は、HSS型HSPという名前で呼ぶことができる。

そういう人はたいてい人一倍休息が必要らしい。

私自身大人になってカウンセリングに通うようになり、初めて自分に疲れやすいという特徴があることを知った。
HSPは病気ではないので、診断が下されるわけではないが、
自分ではHSS型HSPではないかと感じている。

これまでの私は、もともと旺盛な好奇心に加えて、「動かなきゃダメだ」という強迫観念も潜在意識にあった。
だから、動いて、動いて、疲れて、それでも疲れている自分を「ダメな奴だ」とケツを叩いてまた動いて、気が付いたらリミッターが外れて一気に急降下。
こんなことで体調を崩す自分はなんて弱いのだ、続けられない自分は「ダメだ」と抑うつ状態に陥る。
なんてことがしばしばあった。
繰り返すうちに、次に動く元気もそろそろなくなってくる。

自己否定から入って、自己否定で終わっている。
あまり健康的ではないね。あまりというかとても。

また同じことを繰り返すのなら、もういっそのこと何も行動したくない。
そう思ってから、しばらく動けなくなってしまった。


とにかく。

ある一定動き回ったら、身体の反応に従って休むのがいいと思う。
頭の中で囁く悪魔の声は聞き流す努力をしよう。

実際に動けなくなった私がどうやって立ち直ったかは、また別のお話。

クリスティーン・ネフさんの書籍、『セルフ・コンパッション~あるがままの自分を受容する~』の第五章に、好きな話があるのでここに引用する。

ネイティブ・アメリカンの知恵の話の中に、孫に人生について教える老いたチェロキーの話がある。
彼は孫の男の子に次のように言った。

「私の中で戦いが行われている。それは2匹のオオカミによる壮絶な戦いだ。一匹は悪で、怒りと嫉妬、悲しみ、後悔、欲望、傲慢さ、自己憐憫、罪悪感、恨み、劣等感、嘘、愚かな自負心、優越性、そしてエゴでできている。もう一方は善で、喜びと平和、愛、希望、静穏、謙遜、優しさ、博愛心、共感性、寛容さ、真実、慈悲、そして信念だ。同じ戦いがお前の中でも行われている。それは全ての人間の中で行われている戦いなんだ」。

男の子はしばらく考えたあと、こう聞いた。「どっちが勝つの?」。
老いたチェロキーは簡潔に答えた。「お前がエサをあげた方だ」。

(2014)クリスティーン・ネフ『セルフ・コンパッション~あるがままの自分を受け入れる~』
101ページより


食事の後だって手術の後だってお肌のピーリングの後だって、ダウンタイムがやってくるだろう?

適度に休むことで、身体の奥の方から自然にエネルギーは湧いてくる。
そうしたらおのずと身体が動きたくなってきて、
結果的に、エネルギー効率も、学びの吸収率も高くなる。

大事なのはそうやって休んでいる自分を責めないことだ。
短い休みで済むこともあれば、長い期間ダウンタイムが続くことだってある。
その間にはちゃんと休むこと。
自分を責めてちゃその時間は休みにならない。

身体の反応から生まれる、自然のリズムに従って、メリ・ハリがあることは悪いことじゃない。
いつまでも寝てしまう自分に、「良く休んだね。」と言ってあげて。
自分を受容することにチャレンジしてほしい。


はじめは難しいと思う。
それでも。ここに私がいるってことを知っておくだけで、思い立った時にちょっと真似してみるか。ってなれるから。

「休むことも仕事のうち。」
頑張り屋さんにはこの言葉のほうがしっくりくるかな。


休息が必要なそこのあなたにちゃんと届きますよう。

愛をこめて

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ー引用にて紹介させていただいた書籍はこちらー


よければこちらもご覧ください。
セルフコンパッションについて初めて語った記事です。


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