スポーツと精神医学: トップアスリートのメンタルヘルス問題~IOCの論文紹介~
皆様、こんにちは!鹿冶梟介(かやほうすけ)です。
最近、スポーツ選手のメンタルヘルスのことが、とても気になっております。
きっかけは、K-1の武尊氏が、数年前よりパニック障害とうつ病を患っていることを最近公表したことです。
皆様の中には、武尊氏のカミングアウトに「意外」「イメージと違う」...などと、驚いた方もいるのではないでしょうか?
確かに格闘技を含め、プロスポーツ選手の方々は”心身ともに健康”というイメージがありますが、現実は必ずしもそうではないのです…。
私はスポーツ医学を専門としておりません。
しかし、いち精神科医の私がアスリートを応援できることはないか…、そう考えたところ、やはり"メンタルヘルスに関する啓蒙しかない"という考えに至りました。
そんな中、あのIOC(国際オリンピック委員会)が2019年に、アスリートのメンタルヘルスに関するconsensus statement (合意声明)を発表していることがわかりました。
そこで今回はこのIOCが発表した「一流アスリートのメンタルヘルスについて」という論文を、皆様にご紹介したいと思います(論文はやや長めなので、重要と思われる箇所を抜粋して紹介します)。
本記事が、アスリートの方々および関係者の皆様へのエールになれば幸いです。
なお、今回は急いで記事を書きましたので、読みにくい部分があると思いますが、ご容赦ください。
【一流アスリートにおける精神疾患の有病率】
まず、本論文に記されている、アスリートのメンタルヘルスに関する具体的な数字を紹介しましょう。
記事作成のために、書籍や論文を購入しております。 これからもより良い記事を執筆するために、サポート頂ければ幸いです☺️