マガジンのカバー画像

【福祉エッセイ】虹の七色 ご存知ですか?

107
『おっさんは、ちょっと知ったらすぐ語りたがる』 吉本新喜劇、島田 一の介氏の名言。 恥ずかしげもなく福祉関連を熱く語ってます。 私見が満載ですが「なんじゃこいつ」と煙たがらず…
運営しているクリエイター

記事一覧

固定された記事
あなたの虹はどんな虹? 発達障害グレーゾーン

あなたの虹はどんな虹? 発達障害グレーゾーン

「虹の7色って、なに色って、全部知ってる?」

娘が、学校で聞いてきたらしいです。

赤、青、黄色、と、その間の、橙、緑、紫。

私は、その6色しか答えられませんでした。

⭐⭐⭐

 よく聴くラジオ番組にレギュラー出演されている漫才師さん、漫才の時は流暢なのに、フリートークや初見の原稿を読む時に必ずと言っていいほど『噛む』方がおられます。

 番組ではその、『噛む』のが当たり前になっていて、他の

もっとみる
ちゃんとJee してから寝なさいよ!

ちゃんとJee してから寝なさいよ!

  思春期の障害児男子の支援で、常々不満に感じていることがあります。

 それは、障害児男子に限らず、
 思春期の男の子への性教育 の問題かもしれません。

 知的障害のある思春期の男の子、体は年相応に成長しているので、どうしても股間に手がいってしまいます。

ついつい、

  さわったらダメ!

 これは、適切な支援ではない、せめて、『ここで』を付けなければ。
 
  ボクは、本当は
トイレで、

もっとみる
『障害者の自立』をアップデートせよ!

『障害者の自立』をアップデートせよ!

 放課後デイサービスの中に、
『就労準備型』
の冠をのせた事業所が、みられます。
 この『就労準備型』は、公の制度でなく、勝手に
ウチは就労に向けて訓練 、いや、ソーシャルスキルトレーニングに励んでますよ!
と、宣言しているだけ。
 形ばかりの面接シミュレーションをやってたりで「雇ってもらうために」企業側に好都合な、従順で便利な障
害者作り に見えてしまいます。

    口入れ屋や あるまいし…

もっとみる
短針が読めなくても大丈夫?

短針が読めなくても大丈夫?

 「時計が苦手」な中学生が、宿題の時計のプリントに向かっていました。
 小学2年用のプリント。
 
   その子のそれまでの答えをざっとみると、長針の数字は全て正解。
   タイトル画像の問題も、見てすぐ、『分』の欄に( 52 )と書き入れました。

 「 8か7か、どっちかやねんなぁ」
悩んだあげく、その子は『時』の欄に( 8 )を書き入れました。

 それまでの答えも『時』の欄は約半分は間違っ

もっとみる
大阪府に クレーム。

大阪府に クレーム。

  菓子製造を始めた理由の一つ、業としての目処がついたら、その先は就労継続支援B型を立ち上げて運営していこうと目論んでいます。

 障害者施設を立ち上げるには、『サービス管理者』の資格保有者を配置しなければなりません。
 まだまだ先の話なんですが、福祉施設で働いている妻が サビ管になるための研修の受講要件(就業年数とか)を満たしているので、
  先にサビ管とっといてよ
と、お願いしました。

 と

もっとみる
『にだんとばし』をしたらどうなる?

『にだんとばし』をしたらどうなる?

 旧い知人が、たまたま訪れた小学校、生徒が自分達で考えた標語が各所に貼られていて感動した とのSNSの投稿。
  思わず、ツッコミたくなったけれど、学校がその方の職場でもないし でスルー。
 でも、モヤモヤが残ってしまいましたので、ヘソ曲がりなボクは 吐き出さずにいられない ごめんなさい。

 その投稿には 『にだんとばしをしない』の他に、『ろうかを走るな!危険』などのポスター画像もありました。

もっとみる
きっと 昼間のダイバーシティは騒がしい。

きっと 昼間のダイバーシティは騒がしい。

  ギャンギャン泣く子供がうるさい!
親の躾はどないなってんねん!

 新幹線のグリーン席で寛げない、静かだった住宅街に新しくできた公園で子供達の声が喧しい、と文句を言うSNSの投稿にいいね、賛同するコメントがいっぱいついていました。

 騒がしい子供を黙らせるのか、静かに過ごしたい大人がガマンするのか?

⭐⭐⭐

七年ほど前の話です。

  娘の中学校は、1年生から3年生まで、各4クラス。

もっとみる
どこがキリストやねん!

どこがキリストやねん!

今日は、世界自閉症啓発デーです。

何回か投稿している昔々の思い出話です。

☆☆☆☆☆

 高校2年の時、斜め後ろの席のクラスメートから、

「おまえって、キリストみたいやな…」

と。

 彼は知らぬ間にボクの席の横にやってきていて、ボソッとそれだけ言うと、???でいっぱいになったボクを残し、すーっと、どこかへ行ってしまいました。

 それは、決して賞賛の意は含んでおらず、かといって、彼がキリ

もっとみる
イオンシネマ 車椅子の人ネット炎上の考察、合理的配慮のために販売用語に加えたい言葉

イオンシネマ 車椅子の人ネット炎上の考察、合理的配慮のために販売用語に加えたい言葉

    グランシアター、この件で初めて知りました。
 生きている間に、一度は利用してみたいものです。
もし、 グランシアターで観るならどの作品が良いかな?
ゴジラ? 次のキングダム??

 ごめんなさい、そんな話、だれが興味あんねん!でした。

(ここから先、長文です。お許しください)

 で、今、SNSで大炎上しているのは、かなりざっくり書くと、車椅子の人が、グランシアター(バリアフリーでない)

もっとみる
子ども食堂は過渡期に。

子ども食堂は過渡期に。

 「子ども食堂を考えているんです」

 最近、給食サービスを立ち上げた女性とお話する機会がありました。
  
 その給食サービスは、その地域で独り住まいのお年寄りがメイン、『子ども食堂』で、その地域コミュニティの子ども達と交流できる機会を設けたいと。

 ただ、お話のなかで
「食べさせてあげるからおいで」感、施しスタイルが垣間見え、でも、ありがたい話に水を差してはいけないと、
 子ども達にも、プラ

もっとみる
相談支援専門員を社会福祉士の独占業務に!

相談支援専門員を社会福祉士の独占業務に!

 第36回社会福祉士試験の合格発表がありました。
 今年の合格率はなんと、58.1%
昨年は44.2%
それ以前は、国家試験のくせに、合格者が30%までに収まるよう合格点がむやみに上げられたりしていたため、試験が簡単になった訳ではありません。

 ただ、姑息に点数を落とそうとする悪問、愚問は整理されたようです。
 社会福祉士試験は、解答速報が割れることで有名な試験でしたから。

 受験資格を得るの

もっとみる
障害の重度と保護者の心労は比例しない

障害の重度と保護者の心労は比例しない

「療育手帳がB1(中度)からA(重度)になってしまいました…」
 『出来ること』を伸ばそうと、本人もお母さん達も一緒に頑張ってきたのに… 重くなってたなんて…

 障害児のお母さんが嘆いていました。

  よくある事なのですが、これは、本人の発達年齢が後退したのではない、発達年齢と実年齢との開きから重度を測るからです。

  例えば、本人の
発達年齢が4才、実年齢が13才で B2
 から4年経って

もっとみる
人間としてどないやねん? が学べなかった日本は、ソーシャルインクルージョンに困惑する

人間としてどないやねん? が学べなかった日本は、ソーシャルインクルージョンに困惑する

  残念なニュース。
  ダイバーシティは、夢のまた夢…

 恐らく、障害者が身近に当たり前、人生で、そんな機会に恵まれなかった…
知らないから怖い。
 触穢思想は、日本に しっかり根付いています。

一方で 金沢区はなんて所だ!
と、 住民達を叩いて正義を振りかざす人も出てきそうです。

 でも、金沢区に限った事でも無く、障害者施設を嫌う話、日本では珍しくありません。

 ホントに残念なニュース

もっとみる
インクルーシブ教育が誤解されている

インクルーシブ教育が誤解されている

  最近、SNSでちょいちょい見かける『インクルーシブ教育』アレルギー?

できるわけない!と あきらめの声。

特に顕著になってきたのは、 国連が、
特別支援学級を無くせ!
と、言ってきた頃からでしょうか?

アレルギーに見られるのは

 特別支援学級を無くしたら障害児はどこ行ったらエエねん?

ごちゃまぜの中、合理的配慮はムリ!

普通級で、障害児は健常児の邪魔でしかない!

インクルーシブ教

もっとみる