毎日のメニューの固定化をしようとしたけどダメだった理由
たまたまのことだけど、なにかと出かける予定が続いているこの頃。
外食の機会が増えて楽しい反面、どうしても栄養のバランスが崩れがちになってしまう。
だからといって、毎日栄養バランスのとれた献立を考えながら自炊するというのは、経験者ならわかるだろうけどものすごくハードルが高い。
朝はコレ、昼はコレ、というように、全体的にバランスの良い食事をある程度ルーティン化してしまえばラクだというから試してみたこともあるけれど、残念ながら合わなかった。
曜日ごとにざっくりと肉料理、魚料理、麺類、などと決めるやり方も試してみたけど続かなかった。
メニューを固定しても苦にならない人にとってはとてもいいやり方だと、挫折した今でも思う。
いちいちバランスや献立を考えなくていいし、食材もある程度固定されてくるから買い物も楽だし、食費や食材の管理もシンプルになる。
メニューが同じということは作り方もほぼ同じ。
いちいちレシピを見たり、日によって調理時間に差が出たりということも少なくなる。
考えただけでいいこと尽くめである。
それでも、私は食に対しておそらく人よりわがままで、特に「旬を味わいたい」という気持ちがかなり強いので、月ごと、種類によっては週ごとに変化していく食材をできる限り楽しみたい。
買い物に出かけて、「ようやく盛りを迎えました!」と言わんばかりにキラキラしている旬のものをみつけると手を伸ばさずにはいられない。
特に産直。あそこはヤバイ。
初めて見る野菜とか珍しいキノコとかも買っちゃう。試してみたくなる。
さらに、本当にありがたいことなのだけど、思いがけず知り合いなどから野菜などをいただくことが不定期だけど、それなりにある。
そういう時って、大きな白菜を1玉とか立派な大根を2本という焦る単位でいただくことも珍しくないので、1週間同じ食材を使えるように献立を変更するという嬉しいハプニングが起こる。
ただ、食材のいただきものって、私のように喜ぶ人もいれば、なるべく食事はルーティン化したい、自分で選んだものだけ食べたいという人にはストレスになることもあるんだよね。
こればっかりは人それぞれだね。
そして私は、こういう思いがけないサプライズはストレートに嬉しい。
農業をやっていた頃、出荷できないけど問題なく食べられる野菜を持ち帰り、収穫時期はほぼ毎日食べるというような生活をしていたおかげで、同じ食材のレパートリーも増えたのは心強いかもしれない。
だから、食の好み的にも生活環境的にも、レシピの固定化はできなかった。
毎日のように献立に悩むし、冷蔵庫の食材管理をしながらフードロスを出さないように買い足すのはちょっと考えないといけないし、外食や出来合いのものはラクだけど頼り出したらキリがないし、今でもメニューを固定化できたらどんなにラクだろうかと思うけど、それでも私は、自ら面倒な道を選んだのだ。
面倒だけど、楽しい道を選んだのだ。
邁進せよ。