マガジンのカバー画像

大切な視点

166
自分にはなかった考え方やものの見方、大切だけど忘れがちなことなど、他のクリエイターさんの記事を集めたマガジンです。
運営しているクリエイター

#文化

美徳・美談に気をつけよう 〜宝塚問題で改めて思うこと

美徳・美談に気をつけよう 〜宝塚問題で改めて思うこと

お疲れ様です。メタバースクリエイターズ若宮です。

今日は「美徳・美談に気をつけよう」という話を書きます。

宝塚の過酷な環境先日宝塚劇団員の方が亡くなり、劇団側の体質の問題がニュースで話題になっています。

宝塚の問題は大きく言って、①パワハラやいじめと②過重労働の2つが原因だと言われています。

パワハラについてはこちらの記事で、

元劇団員の東小雪さんが証言をされています。

僕は基本的に、

もっとみる
社会や文化の変容における「フェーズ」と「サイズ」

社会や文化の変容における「フェーズ」と「サイズ」

お疲れさまです、uni'que若宮です。

今日は社会や文化の理解における「フェーズ」と「サイズ」について書きたいと思います。

「誰一人取り残さない」と「満場一致」はちがう社会や文化の変容のプロセスにおいては、それまでの常識と異なる新しい価値観が理解されづらかったりします。

働き方改革やDX、教育、ジェンダーやダイバーシティの問題でもそうした場面を度々目にすることがあります。既存の価値観に安住

もっとみる
分節を超えて感じる感性 〜ダイアログ・イン・ザ・ダークで改めて感じた「Object的視覚」偏重の弊害

分節を超えて感じる感性 〜ダイアログ・イン・ザ・ダークで改めて感じた「Object的視覚」偏重の弊害

お疲れさまです。uni'que若宮です。

今日は非視覚的な感性がこれからもっと求められてくるのではないか、という話を書きたいと思います。

視覚偏重のObject的認識現代人の生活・とくにビジネスの場では「視覚偏重」が強まっている気がします。

よく、講演などの時に下のスライドを出すのですが、

オフィスでは「音を出してはいけない」「においを出してはいけない」「食べ物を食べてはいけない」「動き回

もっとみる
「抜く」「委ねる」「空ける」 〜「触覚のワークショップ」から体感した「オフにするスキル」の重要性

「抜く」「委ねる」「空ける」 〜「触覚のワークショップ」から体感した「オフにするスキル」の重要性

お疲れさまです。uni'que若宮です。

11/23-30の8日間、渋谷でART THINKING WEEKというイベントを開催しています。

このプログラムは、「五感」をテーマに現代アーティストによる会場での展示・公演に加え、アーティスト本人によるワークショップが体験できるというのがなかなかない珍しいイベントなのですが、

その中のひとつ「触覚」をテーマとした舞踏家の松岡大さんのワークショップ

もっとみる
「まち2.0」のための「まつりづくり」  〜アクティビティから「まち」を再定義する

「まち2.0」のための「まつりづくり」 〜アクティビティから「まち」を再定義する

お疲れさまです。uni'que若宮です。

今日は「まち」というコミュニティのこれからについて書きたいと思います。

「まち」は「活動」の場へ先日、三浦展さんの『愛される街 続・人間のいる場所』という本を読みました。

「ファスト風土」というパワーワードを生み出した郊外研究の専門家であり、『第四の消費』という本でシェアリングエコノミーについて10年も前から指摘していた三浦さん。この

もっとみる
安易に分けず、ちがいを増やし、相対化する 〜子育てで「バイアス」を再生産しないために心がけていること

安易に分けず、ちがいを増やし、相対化する 〜子育てで「バイアス」を再生産しないために心がけていること

お疲れさまです。uni'que若宮です。

今日はちょっと子育てにおける「バイアス」について書きたいと思います。

バイアスは気をつけて是正しないと再生産される男の子は青、女の子はピンク。

子育てをしているとこうしたステロタイプなバイアスはいたるところに潜んでいます。たとえば子供向けの文房具などの小物を買う時とかでも「男の子ですか?女の子ですか?」ときかれ、その回答によってちがう色を薦められたり

もっとみる
「キャンセルカルチャー」がカルチャーを殺す日 〜「内ゲバ」としてのキャンセルカルチャー

「キャンセルカルチャー」がカルチャーを殺す日 〜「内ゲバ」としてのキャンセルカルチャー

お疲れさまです。uni'que若宮です。

突然ですが、「キャンセル・カルチャー」という言葉をご存知でしょうか?

キャンセルカルチャーとは、問題のある言動で地位や仕事を失うことを指す。法律のない倫理的な問題についても、過去にさかのぼり追及されるのが特徴だ。

キャンセルカルチャーにおいて、ある人はある日突然大衆によって

「You are canceled.(お前はもう用無しだ)」

と宣告され

もっとみる
「不要不急」に考える、「無駄」と「余白」の経済学

「不要不急」に考える、「無駄」と「余白」の経済学

お疲れさまです。uni'que若宮です。

今日は「無駄」と「余白」ということについて書きたいと思います。

「不要不急」は無駄なこと?緊急事態宣言が再度延長となりました。

度々の緊急事態宣言で国民の危機感も効果も低下しつつもある中、先の見えない度々の延長に振り回され、飲食店や旅行業のみなさんは本当に大変だと思います…。

少しだけ明るいニュースは、映画館や美術館、百貨店などの営業が再開されたこ

もっとみる
多様性 = ちがい × 選択肢 〜ダイバーシティとアート思考

多様性 = ちがい × 選択肢 〜ダイバーシティとアート思考

お疲れさまです。uni'que若宮です。

2月はたまたま、ジェンダーに関する登壇・講演が続きました。

そこでお話しした中で、改めて「ダイバーシティ」について考えたので今日はそのことを書きたいと思います。

「多様性」の第一項は「ちがい」ジェンダーやダイバーシティの話をした時、一見正反対の2つの意見を聞くことがあります。

1) 女性も男性も平等なのだから区別するのはおかしい。同等に扱うべきだ

もっとみる
「女性がたくさん入っている会議は時間がかかる」を未来に向けて赤ペンしてみる

「女性がたくさん入っている会議は時間がかかる」を未来に向けて赤ペンしてみる

お疲れさまです。uni'que若宮です。

森さんの発言が批判を浴びています。僕も最初に読んだ時、まじでくらっとめまいがしました。え、今年って2021年だよね、、、

しかし一方でおそろしいことに、実は企業の重役男性の中には「わかるww」とか思ってしまった方もいたのではないかとも思っています。大企業にいたときにそんなことを見たり聞いたりした経験もありますし、「女性が入るとめんどくさいんだよな…」と

もっとみる