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夫婦・親子・家庭・家族「マジビト」

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「生ぐさボウズ」の中から、夫婦・親子・家庭・家族についての記事をまとめています。
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#家族

出家

出家

20220131

出家ってなんだろうかとふと思う。

別に仏門に入って修行をするとか、そういったことを考えたいわけではない。

出家、文字通り、“家”を出るってのはどういうことか。

“家”という言葉に、人それぞれいろんな情景を描くのだろう。あったかい団欒の場やマイホームなどなど。

僕にとっても、植え付けられたイメージとして、そんなほのぼのとした印象もなくはない。

でも、それよりなにより、“

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暴力の波(信田さよ子『家族と国家は共謀する』)

暴力の波(信田さよ子『家族と国家は共謀する』)

20210527

僕は親との関係で何に苦しんできたのか。その連鎖として(って言葉は言い訳だけど)、僕が自分の子どもやまわりに対してどんなことをしてしまっているか、する恐れがあるか。

そんなことを、自分の肚に落ちた言葉でできるだけ丁寧に書いていた、書こうとしていた時期があった。およそ一年程前。

信田さよ子『家族と国家は共謀する』には、僕の拙い言葉の、大大大先輩みたいな言葉が並んでいた。

この

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ていねい

ていねい

20210511

先日、娘に対して、久々に大声を出した。
ゴールデンウィークの最終日。

娘と妻が胃腸炎にかかり、見事に僕にもうつって、見事に全員苦しむ連休を過ごす中で、無事体調が戻ってきた、病み上がりの日だった。

車で出かけて、娘はお昼寝した。
起きるや否や寝起きの不満が爆発して、泣き叫んでいた。

いつもならサラッと流した対応ができていると自分では思うのだけど、疲れもあってか、うるさいって

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親子

親子

20210405

自分の中で抱えてる、向き合ってる問題群は、親からきてるなとしみじみ思う。

きてるというか、親との関係を通して我が身に燻っていたものというか。

うつ病だった父親。

うつ病になるまで働かなければいけなかった父親の身体。

うつ病で寝てた父親を許せず、怒鳴っていた母親。

隣にいる人がしんどいってことが受け容れられない身体。隣の人の身体よりも、社会的な都合を優先させようとした母

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隣

20210219

YouTubeのオススメに、坂口恭平・高木新平・宮台真司の動画が出てきて、みる。

冒頭すぐの箇所にホーホーとなる。

2013年頃の動画で、坂口恭平さんが『独立国家のつくりかた』を出した頃のようだった。

『独立国家のつくりかた』を書いた経緯のようなことを話していて、そのキッカケは妻・フーとの会話にあったと。

坂口さんの思考や、本の内容いかんより、はじめの一歩が隣にいる妻と

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できるだけコントロールしないよう

できるだけコントロールしないよう

20210111

先日、妻がお父さんのことを話していた。

妻が小学生の高学年くらいだったかのときに、「母さんは全然整理整頓をせん。生理はあるのにな。」と、妻のお母さん(お父さんにとっての妻)に言っていたのだそうな。

昔話として妻は笑って言っていたけど、聴かせてもらったこちらはけっこうな衝撃で、え〜…と軽くひきつつひきつりながら笑った。

シンプルに最低ではあるなあと思ってしまった。

このご

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甘くないワガママ

甘くないワガママ

20210109

唐突に、あれ僕って娘を甘やかしてるだけだったりする?、と自分に問う。

できるだけ彼女が彼女のままでいられるように、直接的にも間接的にも暴力を振るわないことを、日々意識はしてる。明確な攻撃をしないことはもちろんとして、こちらの思い通りにしようという制限を限りなく加えないように。

それが結果的に甘やかせてたりするのかなと気になる。

いやそもそも、甘やかせるってことが悪いことな

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うんち出てるかな

うんち出てるかな

20210104

今年は実家に帰らなかった。

妻も僕も、親とうまいこといってないのに、なんだかんだの義務感か、なんだかんだ未練があるのかで、毎年帰っていた。

それが今年はコロナで、双方ともに積極的に帰らない方向に話が進んだ。そんな年末年始が、驚くべきほど、快適だった。

妻も僕も、親と対話をしてロクなことがない。なんでそんなことを言われないといけないのだろうと、憤ることばかり。

遠路はるば

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いつもの関心を掘っていったらそこには好きじゃないはずの親がいた

いつもの関心を掘っていったらそこには好きじゃないはずの親がいた

20200917

昨日、朝。なんだか急に疲れがきた。

アレ何やるんだっけ?と焦点が一気にあわなくなる感じがした。
けっこうひさびさの、どんよりした感じ。

自分でやりたいと思ってたことの量というかペースを、すこしあげすぎたのかもしれない。

そのブレーキが一気にかかったというか。

やりたいと思ってたことよりも、やらなきゃが先行してしまったことに対する、体からの

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堂々と生きるあつまり

堂々と生きるあつまり

20200729

妻とおなじく、僕の実家も不仲。

というと、「夫婦なんてそんなもの、大げさ」みたいなリアクションあったりする。
わかりやすい暴力にはさらされていない。

だれがどう考えようと好きに、自由。
ただ、すくなくとも僕は、そういう“普通・当たり前の暴力”には屈したくない。

両親はしょっちゅう、どなりあっていた。

母親がキレる。我慢の限界に達すると父親がキレる。それ

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子育てパパの愚痴

子育てパパの愚痴

20200625

育児、運転免許くらい割と誰でもな難易度になりませんか...

コレ体感だと伝説のポケモンとバチバチにやれるくらいのパーティ必要...核家族内で...2〜30代で...

ネテロさん、音置き去りにしたの50でしょ... 我が子の泣き声、全然置き去りにできないんですけど!!!
いや、ありがたいんですよ!いろんな学びがあって!実際かわいいし!

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寝そべる

寝そべる

20200613

僕はかなり、家族というか家庭のあり方をさらしてると思う。妻もそう。

プライベートをさらす/さらさない、っていうその線引きみたいなのあるのだろうけど、僕にとっては家庭の紆余曲折をさらすことがすごく大事なこと。

家庭環境、親と子の関係にネガティブな面を多くみてしまってきて、それが自分あり方への影響が大きかったと自覚しているから、妻と僕と自分たちの子どもの間

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家庭内綱引き

家庭内綱引き

20200607

金があることもいいし、仕事ができることもいい。

ただなにより、家庭ってやつでは、目の前の存在と自分との間で、リスペクトの綱引きが繰り広げられる場でありたいなと思う。

ラスボス

ラスボス

20200529

両親と絶縁した時、父親から手紙をもらった。

といっても、「絶縁やめるわ、ごめん、ありがと」っていう連絡をした時に、「手紙書いちゃったから送るわ」って話で、もらったものだった。

 「あなたと同様、私にとっても、あなたのお母さんといるのは大変だ。
私にとっての人生のラスボスは、あなたのお母さんです。」
と書いてあった。

最初にみたときは笑った。そうか、父親はこん

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