隣
20210219
YouTubeのオススメに、坂口恭平・高木新平・宮台真司の動画が出てきて、みる。
冒頭すぐの箇所にホーホーとなる。
2013年頃の動画で、坂口恭平さんが『独立国家のつくりかた』を出した頃のようだった。
『独立国家のつくりかた』を書いた経緯のようなことを話していて、そのキッカケは妻・フーとの会話にあったと。
坂口さんの思考や、本の内容いかんより、はじめの一歩が隣にいる妻と交わした言葉だったってことに驚いた。
はたからみると派手にみえていたアクションが、テーブルでお茶でもしてたか、皿洗いでもしながらかの、何気ない言葉を流さずキャッチして動きしだしたってことに、ドキッとした。
なんなら、すこし感動した。
隣にいて、わかった気になってる、妻や子や友、からだやしぜんが発している情報をそのつど、得体の知れない他者からのギフトとして受け取りなおす。
そうしてもらえた情報を、次は自分の番と、パスする。そのパスが、丁寧に包装されてると、書かれた本のような新しいパスになるってことかと。
『独立国家のつくりかた』、一応読んだはずなのだけど、妻・フーとの会話のことが書いてあったか、全く覚えていない。
書いてあったのだとしても、読んだ時はキャッチしていない。素通りしてる。
キャッチするためには身体がいる。
というかその時々の身体に応じたキャッチしかできない。
だから、キャッチできた情報(=現実)と身体を味わいながら、次なる身体を享受する。
現実に成功も失敗も、優劣もないのであった。
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