マガジンのカバー画像

夫婦・親子・家庭・家族「マジビト」

115
「生ぐさボウズ」の中から、夫婦・親子・家庭・家族についての記事をまとめています。
運営しているクリエイター

#家庭

出家

出家

20220131

出家ってなんだろうかとふと思う。

別に仏門に入って修行をするとか、そういったことを考えたいわけではない。

出家、文字通り、“家”を出るってのはどういうことか。

“家”という言葉に、人それぞれいろんな情景を描くのだろう。あったかい団欒の場やマイホームなどなど。

僕にとっても、植え付けられたイメージとして、そんなほのぼのとした印象もなくはない。

でも、それよりなにより、“

もっとみる
暴力の波(信田さよ子『家族と国家は共謀する』)

暴力の波(信田さよ子『家族と国家は共謀する』)

20210527

僕は親との関係で何に苦しんできたのか。その連鎖として(って言葉は言い訳だけど)、僕が自分の子どもやまわりに対してどんなことをしてしまっているか、する恐れがあるか。

そんなことを、自分の肚に落ちた言葉でできるだけ丁寧に書いていた、書こうとしていた時期があった。およそ一年程前。

信田さよ子『家族と国家は共謀する』には、僕の拙い言葉の、大大大先輩みたいな言葉が並んでいた。

この

もっとみる
ていねい

ていねい

20210511

先日、娘に対して、久々に大声を出した。
ゴールデンウィークの最終日。

娘と妻が胃腸炎にかかり、見事に僕にもうつって、見事に全員苦しむ連休を過ごす中で、無事体調が戻ってきた、病み上がりの日だった。

車で出かけて、娘はお昼寝した。
起きるや否や寝起きの不満が爆発して、泣き叫んでいた。

いつもならサラッと流した対応ができていると自分では思うのだけど、疲れもあってか、うるさいって

もっとみる
それぞれ

それぞれ

20210421

娘は保育園のお迎えの後、大体30分から1時間くらい、他の子どもたちと遊ぶ。

僕はそこに混じったり、ひとりで体を動かしながら、子どもたちの様子をみてる。

このところ、どことなく楽しくなさそうにしてる彼女の様子をみる機会が増えた。

他の子どもたちと一緒にいながらも、どこか手もち無沙汰にしてる場面をよくみるようになった。

イジメみたいなことはないだろうし、仲良くしてる友だちも

もっとみる
生きる質感

生きる質感

20210410

「ういの夢は植物屋さんと(『魔女の宅急便』の)キキになることなの!」と娘が言いはじめた。

キキになるってのは昔から言っていたけれど、植物屋さんが加わった。

このところ、娘は毎日のように、植物を育てる動画をyoutubeをみて、家にある植物に触れている。

動画の中での進行役が、パンダのぬいぐるみってのがとても大きいのだとは思うけれど、随分と気に入っている。

それで、自分も

もっとみる
親子

親子

20210405

自分の中で抱えてる、向き合ってる問題群は、親からきてるなとしみじみ思う。

きてるというか、親との関係を通して我が身に燻っていたものというか。

うつ病だった父親。

うつ病になるまで働かなければいけなかった父親の身体。

うつ病で寝てた父親を許せず、怒鳴っていた母親。

隣にいる人がしんどいってことが受け容れられない身体。隣の人の身体よりも、社会的な都合を優先させようとした母

もっとみる
隣

20210219

YouTubeのオススメに、坂口恭平・高木新平・宮台真司の動画が出てきて、みる。

冒頭すぐの箇所にホーホーとなる。

2013年頃の動画で、坂口恭平さんが『独立国家のつくりかた』を出した頃のようだった。

『独立国家のつくりかた』を書いた経緯のようなことを話していて、そのキッカケは妻・フーとの会話にあったと。

坂口さんの思考や、本の内容いかんより、はじめの一歩が隣にいる妻と

もっとみる
心地よい間柄

心地よい間柄

20210208

妻が隣で、将来娘が「どんな人をパートナーにしたらいい?」ときいてきたらどう答えよう、と考えている。

妻の暫定的な返答としては、「あなたが選ぶ人なら大丈夫!と言った上で「言葉の使い方をよく観察してみて」というかなぁ。」ということに落ち着いたらしい。

「自分に対して向けられた言葉だけでなく、どんな時どんな相手にどんな言葉を渡しているか」をみてみて、と。
うんうん、せやなあと思う

もっとみる
押しつける

押しつける

20210206

娘の保育園のお迎えにいくのは楽しい。

お迎えのあと、30分〜1時間ほど、娘は娘の友だちと遊んでから帰る。
その時間、僕は彼女たちの遊びを共にする。

お呼びがかからなければ、30分強の体を動かす時間が手に入る。園庭のまわりを走ったり、ストレッチしたり、縄跳び跳んでボールを蹴る。

そうこうしながら、彼女たちがどういうふるまいをしてるのか眺めてる。

先日、一人の子が、「ルール

もっとみる
小学校に行かない

小学校に行かない

20210129

娘のういは、なにを知ってか、小学校に行かないのだと高らかに宣言してる。

小学校とはこういう場所だってことは伝えていないから、親といたいのか家にいたいのかで、行かないつもりでいるらしい。

僕も、妻も、小・中・高・大ぷらすα(大学院/専門学校)、ゴリゴリに通っていた。

僕は、すごい行きたかったとか特になかったし、なんならあんまり行きたくなかったはずだけど、流れのままに空気を読

もっとみる
できるだけコントロールしないよう

できるだけコントロールしないよう

20210111

先日、妻がお父さんのことを話していた。

妻が小学生の高学年くらいだったかのときに、「母さんは全然整理整頓をせん。生理はあるのにな。」と、妻のお母さん(お父さんにとっての妻)に言っていたのだそうな。

昔話として妻は笑って言っていたけど、聴かせてもらったこちらはけっこうな衝撃で、え〜…と軽くひきつつひきつりながら笑った。

シンプルに最低ではあるなあと思ってしまった。

このご

もっとみる
甘くないワガママ

甘くないワガママ

20210109

唐突に、あれ僕って娘を甘やかしてるだけだったりする?、と自分に問う。

できるだけ彼女が彼女のままでいられるように、直接的にも間接的にも暴力を振るわないことを、日々意識はしてる。明確な攻撃をしないことはもちろんとして、こちらの思い通りにしようという制限を限りなく加えないように。

それが結果的に甘やかせてたりするのかなと気になる。

いやそもそも、甘やかせるってことが悪いことな

もっとみる
妻の葛藤

妻の葛藤

20210105

先日、妻と一緒に行っていたお正月イベントで、妻が古くからのお客様と話しているのに同席した。

「2020年はどうでしたか?」とお客様にきかれて、妻が答える。

「夫が仕事を辞めたっていうのが一番大きかったんですかね、やっぱり。

3月とか4月とかくらいまでは、お互い不安というかで、ぶつかったりもしてました。

夫が仕事を辞めたことは私はうれしくて。

夫に自分の時間を持って欲し

もっとみる
イライラ

イライラ

20201219

2020年変わったことって思うと、僕が会社をやめてサラリーマンじゃなくなったってのがおっきいなあと思う。
一年前ってどうしてたかなあと振り返ってみる。

早朝から働けるように朝7時スタートのシフトにして、夕方に娘の迎えにいけるように帰る。

妻はバタバタと娘を保育園におくり、そのバタバタのままに治療へ。

あの頃の妻はよくイライラしてたなあと思う。

朝が落ち

もっとみる