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▼序 われわれの住む地とは似て非なる、その世界において、異端視されるふたつの存在があ…
▼赤泉院蓍と桃西社鯨歯④ 朝。鯨歯(げいは)が目を覚ましたころには、すでに蓍(めどぎ…
▼巫女と蠱女④ 「まよいました」 「やっぱりか、おまえ何回ここきたことある?」 「数え…
▼宍中十我と赤泉院蓍① 彼女の前進がとまったのは、そのひじが蓍(めどぎ)のおでこに当…
▼楼塔流杯と城射辰① 「夜更けにくるとはめずらしい」 流杯(りゅうぱい)のもとに落ち…
▼之墓簪③ 自分は妹に「姉さん心配してたよ」とうそをついた。 妹たちは姉から大切に思…
▼赤泉院蓍と桃西社阿国③ 「くじら姉になにさせたいん」 湖水に浮かんだまま、阿国(あぐに)は蓍(めどぎ)にいぶかしげな視線を向けた。 「皇(すべら)さがし」 「そこにしずんでるってことなん……さすがにあの人でもむりやろ。まさか、おぼれて?」 「いや自分を追い込むのが趣味のあいつだ。皇に死なんて楽はない」 ▼赤泉院蓍と桃西社鯨歯⑪ ……鯨歯(げいは)がふたたび顔を水面にだしたときには、すっかり日がみえなくなっていた。 ずっと息をとめていたはずなのに、呼吸
▼巫女と蠱女⑨ 「さてと……そろそろここをはなれましょう。ふたりにはあぶないもの」 「…
▼楼塔流杯と桃西社阿国③ 「わたしがもぐれるとこまでは確認したんやけどなんもないんよ」 …
▼楼塔皇と流杯① 湖につかって話している巫女(ふじょ)たちを見て、皇(すべら)と流杯…
▼巫女たち⑥ 「まあ脅威と言っても」 ここで岐美(きみ)がくちをひらく。 「のどに刺…
▼之墓簪と刃域服穂① 「服穂(ぶくほ)さん、姉さんみたいにねむれそう?」 簪(かんざ…
▼赤泉院身身乎と桃西社睡眠④ 本来、睡眠(すいみん)は筆頭巫女(ひっとうふじょ)の付…