積みくずし日記|2024年11月5日(火)
”面接”と聞くとどうも気持ちが重くなる。
面接自体が苦手なのではなく、始まる前の時間が苦手だ。
大学の入学試験の面接も、就活の面接もそうだったけど、始まってしまえばなんともないのだ。
聞かれた質問にはペラペラと、自分でも時々驚くほど言葉が転がり出てくる。
幼い頃から変わらず、親族みんなが認める生まれついての軽薄なお調子者なので、「なんとなくいい感じに喋ってその場を誤魔化す」スキルが自分のスペック表には刻み込まれているんだと思う。
このスキルには営業時代にも大変お世話になった。
ただ、このスキルの悲しいところは、自信がないならないでそれ相応の準備をしていくだろうところを、今までの経験値で「まあなんとかなるだろう」という思いが脳みその根深いところに植え付けられているので、60%くらいの準備でほぼ毎回本番を迎えてしまうことである。
この日の面接も、準備期間が1ヶ月以上あったにも関わらず、想定問答集を四問分箇条書きで作ったくらいでやめてしまった。
今日の結果でここから5ヶ月ほどの生活スタイルが決まってくるというのに、なんて自分は馬鹿なんだ…と3連休に入る前は毎日後悔していた。
それでも準備しないから、心のどこかで調子に乗っているんだよな。
しかしながら今回は流石に人生の方向性に関わってくるので、さすがに80%くらいの準備具合に持っていきたかった。
幸いにも半同居人が昨晩両親が帰って行った後、眠いところ電話で面接練習に付き合ってくれた。
崎陽軒のシュウマイ弁当が熱々からひんやりするほどには時間をかけて問答練習をしてくれたので、よっぽど突飛な質問をされなければ乗り越えられる気がする。
シュウマイ弁当は冷めてもやっぱり美味しかった。
数ヶ月ぶりにワイシャツにアイロンの熱を通しながら、母に連絡。
体調を心配するメッセージと、できれば病院へ行くように、とのことだった。
昨晩は遅延もなく無事帰宅できたようで安心した。
そういえば、と母からアメリカのハロウィンの様子の写真が送られてくる。
私の大叔父はアメリカのメリーランド州に住んでいて、近所のハロウィンの様子を写真で送ってくれたのだという。
大叔母が猫耳をつけている写真と、母の従兄弟がバージニア州でやっているハリーポッターのイベント会場で働いている写真も送られてきた。
2019年の夏、コロナが流行る前に1ヶ月アメリカ旅をした時、大叔父さんの家の地下にトーチトワリングの練習をしていた彼女と住んでいた母の従兄弟。
いかつい見た目になりつつも元気にやっているようで安心した。
前回、日本に大叔父一家が来日した際は会社員をしていた私が、色々あって会社を辞めたことを母が伝えると、大叔父がやっている訴訟関連の翻訳の仕事に興味はあるか?と連絡があったらしい。いや、興味はあるかもしれないけどハードルが高いな…。
英語力がないのは大叔父は承知しているとは思うので、「興味はあるけど自信がないです」と正直に伝えてくれ、と言伝した。
とりあえずハリーポッターを英語で読むところくらいから始めなければならない。
面接会場へは、前職への通勤経路と途中まで同じだった。
1ヶ月前までは毎日のように乗っていた路線に、久しぶりに乗る不思議な感覚にそわそわする。
スーツを着ていかにも面接です、という風貌の私は、今どういう種別の人間に見えているんだろう。
同じ車両に乗っている人はどこへ行くのかな。
乗り換えがめんどくさいなと思っていた会場までの経路だったけど、いざ行ってみたらすごく楽だった。前回は山手線の最寄駅から20分くらいヘトヘトになりながら歩いた記憶があったので、別の経路を選んでよかったと思った。
面接までハンバーガーチェーンで時間を潰す。
コーヒーを飲みつつ想定問答集を復習、と思ったけど、スマホの画面の文字が頭の中を滑って集中できない。お腹の調子も悪くなってきた、最悪だ。もう帰りたい。
1時間後、面接を終えた私の足取りといったら!
動画に撮ってここ2週間くらい不安でぐるぐる落ちていた自分の顔面に突きつけてやりたい。
面接は想定していた質問数の倍ほどあったものの、与えられた時間が10分だったため矢継ぎ早に聞かれ、とりあえず答えていく、という感じだった。
解答自体も準備していたことが功を奏して非常にスムーズに答えることができた。
お調子者の血が騒ぎ出し、まだ結果も出ていないのに、半同居人に「完璧、これで落ちたら悔いはない」と連絡した。調子に乗るな。
もう心残りは何もないので、半同居人のお使いを果たしに渋谷へ向かう。
移動途中、花園神社で酉の市をやっているのを見かけた。
立ち寄って買い食いをしたい気持ちを抑える。
クリスマスオーナメントとのことだったけど、なかなか塗りが海外製品らしくバラバラだった。ひどいものだと肩が緑色になっていたりする。
一番美人だと思ったものをピックアップ。
面接の疲れが残りつつも、アドレナリンが出ているのか何かをしたくなってしまう。悩みつつ、帰路へ。
途中どうしてもお腹が空いてしまい、リトルマーメイドの「とびっきり
メロンパン」をいただく。
カリッとした外側とバター香るフワッフワの中身がたまらない…。
リトルマーメイドはアンデルセンの展開ブランドパン屋さんと知ってから、見かけるとちょっと入りたくなっちゃう。
アンデルセンは私の生活範囲からすると上野にいく時くらいしか寄れないのに対し、リトルマーメイドは割とどこにでもあったりするので、その行きやすさは大変ありがたい。
甘いものを食べて脳みそもちょっとブレーキを緩めてくれたかな。
帰宅後、ようやく耳鼻咽喉科へ。
7月末にコロナにかかって以降初めてだったので、マスクを忘れてきてしまい待合室で肩の狭い思いをした。
やはり横に座っていたおばあさまに「マスクは」と問われ、忘れてきてしまった事を白状すると受付の方に貰えるか聞いてみるようアドバイスしてくれた。
無事マスクをいただいて装着。
すぐに診察に呼ばれ喉を見せると、先生が小柄な体に似つかわしくない大きな声で「ああこれは痛いねえ!沁みるねえ」と言う。そうなんです…痛いんです…。
喉と胃腸に配慮し、夜はポトフにすることに。
飲まなきゃいけない薬の数だけで満腹になりそうだけど…。
母直伝のポトフ
鶏手羽元か鶏もも、またはソーセージ 適量
じゃがいも 2-3個
にんじん 1-2本
玉ねぎ 半玉〜1玉
①じゃがいもは皮を剥いて大きめに切る。にんじんは乱切り、玉ねぎはくし切りにする。
②鍋に油を入れて熱した後、鶏肉を炒める。(ソーセージも炒める)
③鶏肉に火が少し入ったら、野菜を入れて炒める。
④全体に油が回ったら水を入れる。和風だしも適量入れる。あれば出汁昆布とローレルを入れて煮る。
⑤沸騰してきたらアクをすくう。
⑥味が薄ければ創味のつゆ、塩胡椒を入れて火が通るまで煮込む。
この日はじゃがいもが溶けてしまい、お味噌汁みたいな色のスープになってしまった。
でも味がしっかりしていてあったまる〜!
仕事を終え、一度帰宅した半同居人も来てくれたので、面接終了の報告を改めて。
面接準備が80%の状態で臨めたのは半同居人の力だったと思う。
本当にありがとう!
ではまた。
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