【読書会後】マナー、文脈、ファッション
今回の課題本は、この9月にちくまプリマー新書から出たばかりの平芳裕子『東大ファッション論集中講義』でした。
絵画や彫刻といった純粋芸術に対して、ファッションはふだんの生活に根ざした応用芸術として成立しました。だからこそ、学問の対象としては長らく軽視されてきました。
平芳は、そのような状況を変えてきたファッション研究の先行世代として、次世代のファッション研究を担う若い世代に向けた講義を行いました。ファッションというものがどのような歴史をたどって人々の生活を変えたか。どのような