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時間切れ!倫理 90~101 仏教

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時間切れ!倫理 100 理論家

時間切れ!倫理 100 理論家

(ウ) 理論家
 こうして見てくると、大乗仏教はガウタマ=シッダールタが説いた仏教とはかなり違う感じがしますが、考え方の基本は同じ土台の上にあるのでしょう。学者ではない一般信者向けには、永遠のブッダとか、菩薩とか、新たな設定を使って教えを説きますが、仏教哲学として、きっちりと理論づけをしています。
 その理論家がナーガールジュナです。2世紀から3世紀頃のインドの理論家です。彼の考え方のグループを中

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時間切れ!倫理 99 永遠のブッダと菩薩

時間切れ!倫理 99 永遠のブッダと菩薩

(イ) 新たな設定
① 永遠のブッダ  以上のような経緯で、大乗仏教は一切衆生の救済を目指して、従来の仏教に大胆な改変を加えていきます。具体的には、仏教の教えに新たな設定を加えていきます。
 まずは、宇宙の法則の中に、「永遠の存在としてのブッダ」を想定します。宇宙の法則は、ダルマともいいます。現実のガウタマ=シッダールタは死にました。人間としての命は消えた。しかし、ガウタマは宇宙の真理、ブラフマン

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時間切れ!倫理 97 部派仏教

時間切れ!倫理 97 部派仏教

(オ) 部派仏教
 このようにして、ブッダの教えを弟子たちは確認していたのですが、教えの解釈や具体的な行動の違いによって、仏教教団が分裂していきます。仏教教団のことをサンガといいます。サッカーチームの京都パープルサンガの「サンガ」はこれです。京都はお寺の町なのでつけたのですね。
 サンガは、上座部と大衆部(だいしゅぶ)の二つに大きく分かれます。上座部は、ブッダの教えのままそれを守っていこうとするグ

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時間切れ!倫理 95 四諦八正道

時間切れ!倫理 95 四諦八正道

ここからは、単語をざっと書いていきます。たくさんの単語があります。教科書にはバラバラに書いてあります。ブッダがこんなことを、どこでいっているのか、お経のどこに書いてあるのだと聞かれてもわかりません。ブッダの教えの総体を考えた時に、こんなふうに考えているだろうということです。
 ガウタマが到達した悟りへの道を、あえて言葉にすればどうなるか。これが四諦八正道(したいはっしょうどう)です。仏教用語は、特

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時間切れ!倫理 93 六師外道

時間切れ!倫理 93 六師外道

 プリントには自由思想家たちの登場とありますが、バラモン教から自由になって解脱の道を探った人たちと考えてください。これを六師外道(ろくしげどう)といいます。6人の宗教家がいましたよ、ということです。外道とは、道を外れた連中ということで、あまり良い表現ではありません。これは仏教側からの呼び方です。バラモン教ではない解脱の方法として、一番素晴らしいのは我々仏教だと仏教側は考えているので、仏教ではないや

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時間切れ!倫理 92 ウパニシャッド哲学(つづき)

時間切れ!倫理 92 ウパニシャッド哲学(つづき)

つぎに、宇宙の根本原理のことをブラフマン・梵(ぼん)といいます。僕たちはこの世界に生まれて死んで、また生まれ、という循環を繰り返しているけれども、この世界全体を包んでいる、または貫いている根本原理がブラフマン・梵です。生死、生死を繰り返す我々の命の根本であるアートマンも、宇宙の中に存在するので、アートマンも実はブラフマンの一部だと考えることができます。一部なのだけども、我々は自分というものにこだわ

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時間切れ!倫理 91 ウパニシャッド哲学

時間切れ!倫理 91 ウパニシャッド哲学

(エ) ウパニシャッド哲学
 バラモン教は儀式中心でしたが、やがて儀式だけでは飽き足らず、世界の奥深い真理についても考察するようになります。この思想・哲学をウパニシャッド哲学といいます。奥義書(おうぎしょ)と訳されます。
 このウパニシャッド哲学がインドの様々な思想のもととなりました。これから学ぶ仏教もこのウパニシャッド哲学が基本となります。では、その中身を見ていきます。
 まずは輪廻です。仏教を

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時間切れ!倫理 90 古代インド社会

時間切れ!倫理 90 古代インド社会

1 古代インド社会

(ア) インド世界
 仏教は馴染み深いからわかりやすいです。まずはインドの話から。
 紀元前15世紀頃、インダス文明が滅びる頃に、西からアーリヤ人と呼ばれる人々がインドに侵入してきました。ここでいうインドは現在のインド国に、パキスタン、バングラデシュ、ネパール、スリランカを含めた地域で、現在のインド国よりももっと広い。いわゆるインド世界のことです。南アジア世界ともいう。パキス

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