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教育

明後日に投稿しようとしている短編小説が中々完成しない。このnoteで毎日投稿している文章みたいに最初は書いていたのだが、物語の登場人物が全て「僕」という存在を放ちはながら物語が進んでいく事に少し疑心感を抱いてしまうからだ。別に物語の全ての登場人物が「僕」という存在に似ている人でも、それは筆者の個性が存分に表現されている作品としてそういう作品は僕はとても好きなのだが、「僕」という人間がどうもネガティブ過ぎる所があるので、陽気な人間を表現しようとしても、常に心の何処かに痼りを抱えている様な人間になってしまう。まあ、それでも良いか。俺の作品だし。


父はADHD.ASD.躁鬱.強迫性障害持ちの人間で現在の生活内容では考えられないが
父が言うには、中学時代も高校時代も勉強に困った事は無いらしいのだ。(実際、高校時代不登校になり引きこもりながらも某旧帝大に進学して、教育学部に入り中、高の社会の教員免許を取得したらしい。まあ、教育実習で対人関係が上手くいかずに学校の先生の道は断念したらしいけど。)だから、父は今知識量全ツッパ型の脳を使って家庭教師の仕事もしている。僕が中学生の時から家庭教師を始めて、父の教育学部に入った時の夢でもあった「僕の様な学校に行けず、社会に溶け込む事が出来ない子供達を救いたい!」を叶えるべく、基本的には不登校、引きこもりの子供達が対象で、実際僕の通っていた中学校の同級生でもあるMさん(女)に教えに行っていた事もあった。Mさんは父曰くADHD.LD持ちで、特にLD(学習障害)が酷く学校の勉強に追い付くどころか、漢字の書き取りや読み取り、そして小学生レベルの算数(35-19とか)なども儘ならない状態だった。なので会話をしていてもMさんが知らない言葉や表現が沢山出てくるので会話も上手く出来ず、その事をMさん自身も悩み、落ち込み鬱気味になった後に不登校になってしまったのだ。(僕はMさんとはあまり面識は無かったので、不登校になった時は理由も分からず唖然としてた)そんな子に勉強を教えるという事で父は週2日の家庭教師の日の為に毎日Mさんの事を考えて色々な資料などを作っていた。(父自身も引きこもり中だったので時間があるから)そして当日になりMさんの自宅に行き勉強を教えて家に帰って来たの顔は今でも忘れられない程の達成感に満ち溢れていた。(けど、父は多汗症なので夏場になるとMさんと父の適性エアコン温度が異なる為、父の手、腕、顔など全身から尋常じゃない程の汗が出て来て、この日の為に頑張って作って来た資料、Mさんが勉強する時に使う参考書などが汗でベチャベチャになり、父がパニクって「今直ぐ持って帰って乾かします!」みたいな事を言い出して、一時Mさんとの契約解除を強いられていたがなんとか持ち堪えていた。)そして高校受験の時を迎えた。実はMさんの家庭教師をする前にMさんの姉にも家庭教師をしていたらしく(この人は定型発達)元から成績も良かったので第一志望でもあった地元で一番の進学校に入学する事が出来た。この時父は「自分の初めての教え子が第一志望に合格する事が出来た!!!」と強く喜んでいた。その所為もあってか妹であるMさんにも期待が掛かる。Mさんは1年間週2日父と頑張って来たがLDの影響で地元でも一番偏差値の低い高校への受験となった。それでも父は「高校に受験出来る所まで来れた!」と大きく喜んでいた。そして受験当日。Mさんは見事テスト、面接を突破して合格する事が出来た。その時父はMさんの姉の時では見せなかった涙を僕達家族に報告する時に見せていた。彼自身も「高校時代に不登校になって引きこもりなんてしなければもっと良い大学に行けた。」と何度も家庭の中で発言して来たが、この時の涙を見て今までの父が抱えて来た痛みとMさんの痛みと父の本当の心を見れた気がした。

父はもっと上に行けた。
けど、「人生」というものに阻まれた。
僕は今よりもっと上に行く。
誰かの「人生」を動かす為に。

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