数馬酒造の「ものづくり方針」弊社では、2015年から季節雇用の杜氏制度を廃止し、当時27歳の若手社員を醸造責任者に据えた醸造体制に切り替えました。 その体制に切り替えて以降、毎年若手醸造社員を採用し続け、チームづくりを大事にしてきた結果、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2023においてカテゴリーの最高賞であるトロフィーを受賞することが出来ました。 これは一重に、毎年着実に技術を向上させ、挑戦し、成長し続ける社員さんはじめパートナー農家やお取引先様、そして日
醸造環境の改善に着手した背景数馬酒造を事業継承したのは2010年のこと。 その当時のお酒造りは、杜氏を筆頭とした蔵人と呼ばれる技術集団の方々が、蔵に泊まり込みで早朝から深夜まで24時間体制でお酒を仕込むという働き方でした。 経営を学びながら実践していく過程で「当たり前のことを当たり前にやる」ことの重要性と難しさを痛感しながら「この部分は、絶対変えていかなくては。」と考えていたのが、このお酒を仕込む際の労働環境です。 私は、日々の経営で社員さんに対して「自分がされて嫌なこと
こんにちは。 先日、IWC(International Wine Challenge )SAKE部門 のメダル受賞酒が発表され 弊社の『竹葉 生酛純米 奥能登』が、純米酒部門にてGOLDを受賞致しました!※おそらく能登地域初の受賞かと思います。 そして、先日発表されたのですが GOLDより更に上位である【リージョナルトロフィー】を受賞致しました! 弊社は数年間をかけ、経営理念とSDGs目標を軸に様々な改革を推進してきました。 その一つ一つの積み重ねが、この度の大変光栄
はじめまして。 石川県の能登で酒蔵を経営している数馬嘉一郎です。 24歳で約140年の歴史を持つ酒蔵を引き継ぎ、10年間経営してきました。 そんな僕が今考える「ファミリービジネス」について、今回は書きたいと思います。 <目次> 1. 参考にさせて頂いた、おすすめの2冊 2. はじめに、ファミリービジネスとはなにか? 3. 日本の経済を立て直すチャンスはファミリービジネスにあり 4. ファミリービジネスの強みを活かせ 5. 最悪な経営パターンはこれだ 6. まとめ 1.参
こんにちは。 本日は、日本酒事業とSDGs目標への取り組みを記載します。 (※弊社が掲げるSDGs目標は下記です。) <目次> SDGs目標1:原材料調達への取り組み SDGs目標2:環境負荷への取り組み SDGs目標3:醸造環境への取り組み <SDGs目標1:原材料調達への取り組み> ●オール能登産の原材料 僕が、数馬酒造を引き継いだ時、能登産の酒米の資料割合は約50%でした。 それから約10年かけ、徐々に地元農家さんとの関係性を築き、多大なるご理解とご協力を頂き、い
本日は、コロナ禍で「特に力を入れて取り組んできたこと」と「社員総会」について 今後の経営において、今まで以上に 全員が能力を最大限に発揮できる組織づくり を行う必要があると痛感しています。 数馬酒造は、【適切かつスピーディな変化を連続的に行える企業】を目指しています! そのために約1ヶ月半の間、時間をかけて今後の会社の方向性や価値観について各部署の責任者と議論を重ねてきました。 自社を見直し、新しい未来を創る上で、とても大切な時間です。 ミッションやバリュー、組織の
本日は、弊社が契約栽培させて頂いている農家さんたちのご紹介です。 現在、弊社の原材料の約9割が能登産のお米を使用しており、7社の農家さんのお米を仕入れさせて頂いております。 本日ご紹介させて頂きますのは、限定酒だけではなく、定番酒で活用させて頂いている主要農家様3社です。 【ゆめうらら様】 契約農家さんの一つである志賀町の「株式会社ゆめうらら(以下:ゆめうらら)」様には百万石乃白、山田錦、五百万石、食用米(能登牛純米に使用されるゆめみずほ等)、もち米など多岐にわたる品種
本日は、今期7期目を迎えている地元大学生との取り組み「N-project」についてお伝えさせて頂きます。 「N-project」とは、大学生が米作りから酒造りまでを一貫して行い、 若手世代に向けた商品「Chikuha N」を販売するプロジェクトです。 「若者が能登も農業も日本酒も盛り上げる!!」をコンセプトに、大学生が中心となり、数馬酒造株式会社、株式会社ゆめうらら、高桑美術印刷株式会社、株式会社ガクトラボとの連携のもと、学生が米作りから関わる日本酒の商品開発を2014年
本日は、弊社の。というよりは僕の働き方に関する考え方についてを記載させて頂こうと思います。 数馬酒造の掲げるSDGsの目標に「あらゆる人財が活躍できる多様性のある労働環境を構築する」がございます。 令和2年4月現在、弊社で働いてくださる社員さんの構成は、下記の通り偏りがなく、様々な方が活躍されている酒蔵です。 ・男性:女性=5:5 ・20〜30代:40代〜=5:5 ・勤続年数20年以下:20年以上=5:5 そして、僕が考える“働き方の大前提”は下記になります。 ・強
本日は、弊社がこだわる【能登テロワール】に関して、記載します。 「米・水・技・酵母」のこだわりや特徴などを踏まえて、お伝え出来ればと思います。 <お米に関して> 僕が事業を引き継いだ時は約4割が能登産のお米を活用した酒造りでした。 先代は、能登にこだわったものづくりをしようと、当時、能登で酒米を作ってくださる生産者さんを探し、徐々に使用原材料の産地を能登に変更して行っていました。 先代の想いを引き継ぎ、酒蔵の一つの個性として、僕も徐々に使用するお米の産地を能登産に変更し
本日は、弊社の事業の3つ目リキュール事業に関して記載いたします。 弊社では、かねてより梅酒・ゆず酒といった2種類のリキュールを製造していました。もちろん能登産の梅・ゆずをメインの原材料としています。 そして、2019年より需要の拡大や新たな機会の創出のため、廃業されたワイナリーを借りてそこでリキュール事業を拡大することにしました。 リキュール機能を拡大したのにはいくつか理由があります。 ①能登の地域資源の最価値化への貢献 前述した【廃園を活用した醤油作り】全て手作り、
今回は、弊社の生業である醤油事業について記載します。 文献を見ると、150年歴史のある日本酒事業よりも前に初めていた記録があるため、150年以上は続いていると言うことしか事実はわかりません。 (こちらが旧醤油蔵です。) 数馬酒造の醤油事業は、実は歴史上2度ほど、辞めようとされていた事業です。これを表に出すのは初めてです。 最初に辞めようとしたのは、僕の祖父にあたる数馬酒造の3代目です。 日本酒造りに専念しようと、そのような決断をしようとしていたところ、2代目(曾祖父)
弊社のメイン事業である日本酒の製造。 本日は、どのような想いを持って酒造りをさせて頂いているかを書きたいと思います。 日本酒は、お米と水を主な原材料として造られます。 現在多くの酒蔵さんが、お米作りにこだわり、さまざまな生産体制や農家さんとのパートナーシップを築かれております。 数馬酒造は、「土地づくり・地域づくりから全ては始まる」というのが、根本な考え方で、その考えに基づいた取り組みを行なっています。 具体的に、どのようかことを行なっているかをご紹介していきます。
弊社は、持続可能なものづくりのための3つのSDGs目標を掲げています。 ①地域資源を最大限に活用した持続可能な原材料調達100%を実現する ものづくりに使用する原材料をできる限り地元産を使用することはもちろんのこと、持続可能な原材料調達を確立する。といった目標です。 例えば、弊社の日本酒事業で使用するお米の9割は能登産のお米を活用しています。(2020年から100%使用予定) また、使用するお米を栽培するために、パートナー農家さんにご協力頂き、能登の里山の景観の維持に少
みなさん、こんにちは。 この度は、noteをご覧頂き有難うございます。 初めての投稿なので ・自己紹介 ・何を書いてこうとしているか ・どういった方々にご覧頂きたいか をお伝えさせて頂ければと思います。 <自己紹介> 150年以上続いている能登半島の酒蔵、数馬酒造を経営している数馬嘉一郎と申します。 大学卒業後、都内のベンチャーコンサルティング企業に就職し、8ヶ月勤務。(といっても、コンサル経験はなく、営業しかしていませんでした。→飛込み100件/日 or テレアポ200