大学生が酒造り!?地域の大学生と取り組む「N-project」
本日は、今期7期目を迎えている地元大学生との取り組み「N-project」についてお伝えさせて頂きます。
「N-project」とは、大学生が米作りから酒造りまでを一貫して行い、
若手世代に向けた商品「Chikuha N」を販売するプロジェクトです。
「若者が能登も農業も日本酒も盛り上げる!!」をコンセプトに、大学生が中心となり、数馬酒造株式会社、株式会社ゆめうらら、高桑美術印刷株式会社、株式会社ガクトラボとの連携のもと、学生が米作りから関わる日本酒の商品開発を2014年から開始致しました。
立ち上げの経緯等はこちらのコラムをご覧ください。
石川県能登半島を舞台に、耕作放棄地の開墾をはじめ、完全無農薬の米づくりから酒造り、商品作りまでをコンテンツ化し、能登の新たな魅力を発信するという取り組みです。
その年によって、行うイベントや企画は様々ですが、田植え・稲刈り・お酒の仕込み以外で、過去に行ったイベントについていくつかご紹介させて頂きます。
①新酒お披露目会(学生の部・社会人の部)
②学生のための日本酒講座
③酒粕を活用したお菓子の提案対決
④能登合宿 などなど
民間企業と学生のコラボ企画で7年続いている取り組みは、珍しいのではないかと思います。だいたい5つの大学から集まった15名前後のメンバーで運営を行っていますが、年によって美大生が多い代、食品系専攻の学生が多い代、女性が多い代、男性が多い代など属性は様々です。
特定の大学との連携ではなく、またゼミやサークルとも違う。というメンバー構成は、一つの特徴ではないかと思います。
おかげさまで多くの企業様から学生と取り組む際のポイント等のお問い合わせを頂きます。
僕が考えるポイントは2つあります。
①学生の提案を最優先にする→企業の都合や「いや〜それは・・・。」と思うことでも、最低限の修正以外はほとんど学生のやりたいようにやってもらう。そのためのサポートを行うといった意識で学生と接するようにしています。
②気持ちの維持のためのフォロー体制をつくる→1期目は、企業や学生団体の運営を得意とするガクトラボの社長に学生のフォローをお願いしましたが、2期目以降は、1期目のメンバーがサポート部隊となって、現役メンバーをフォローする。
1期目こそ、学生と話し合って行うことを決めていきましたが、2期目以降は運営も含めて学生が全てを行なっています。
本当に学生の皆さんは優秀で、年間計画や年間予算の提示・役割やメンバーの人員配置までを自分たちで考えています。
この取り組みを通じて、学生の皆さんから学んだことは、とても多いです。
今まで、のべ100名以上の学生が県内外問わず関わってくれました。OB・OGの中には、酒蔵や農業関連の企業に就職したり、業界に関係のある専門分野を学ぶべく大学院へ進学したりする学生も複数人います。
初代リーダーを務めてくれた学生は、今は弊社の醸造社員として活躍してくれています。
こういった取り組みが総合的に評価され、様々な機関やメディアから優良事例として取り上げていただく機会が多いです。
この活動をつうじて獲得したアワード↓
■全国6次産業化優良事例30選 選出
■フード・アクション・ニッポン・アワード 入賞
■エコデザインコンテスト 金賞
■Enactus全国大会 準優勝
■石川ブランド認定
7期目となる今期は、オンラインを一つの軸に事業展開していきます。
早速先日、東京農大の日本酒サークルとのコラボ企画が実施されました。
オンライン飲み会兼トークイベントです。
お米の生産者である、ゆめうららの裏社長にもご参加いただき、N-project・農業・酒造り・SDGsについてのディスカッションを行い、就職活動中の大学生から社会人の方まで幅広くご参加頂きました。
まだまだ、学生メンバーと「若者が能登も農業も日本酒も盛り上げる!!」に繋がる取り組みを今期も行なっていければと思います!