数馬酒造が取り組む【3つのSDGs目標】
弊社は、持続可能なものづくりのための3つのSDGs目標を掲げています。
①地域資源を最大限に活用した持続可能な原材料調達100%を実現する
ものづくりに使用する原材料をできる限り地元産を使用することはもちろんのこと、持続可能な原材料調達を確立する。といった目標です。
例えば、弊社の日本酒事業で使用するお米の9割は能登産のお米を活用しています。(2020年から100%使用予定)
また、使用するお米を栽培するために、パートナー農家さんにご協力頂き、能登の里山の景観の維持に少しでも貢献できればと、耕作放棄地を活用し、水田作りから始めています。
醤油事業は、廃園になった保育所をリニューアルした蔵で能登産の原材料(小麦・大豆・塩)をメインに使用し、耕作放棄地の開墾後、お米の栽培に適さない土地で小麦・大豆を栽培していただいております。
リキュール事業も同様に、閉業されたワイナリーを活用し能登産の原材料でリキュールを仕込んでいます。
②環境負荷に考慮し、社会に貢献するモノづくりを行う
ものづくりの家庭では、副産物が製成されます。例えば、酒粕・米粉などが挙げられますが、それらを環境に良い状態で、可能な限り地域内で循環させたものづくりを行なっていこうという目標です。
一つだけ具体的な例をあげさせて頂くと、農家さん・畜産業者さんと連携しそれぞれの活動において製成される資源を産業連携によって地域内で循環させています。
農家さんと弊社の二者間では完結できなかった循環構造が、畜産業者さんも加わることで繋がりました。
③あらゆる人財が活躍できる、多様性のある労働環境を構築する
これも読んで頂いた通りの目標なのですが、簡単に言うと【属性を選ぶような職場環境を作らない。】という目標です。「男性じゃないと」「一定の経験値がないと」などといった制限をすべての職場からなくしていきたいと考えています。
日々社員さんたちを話し合って、随時改善し続けております。
例えば、朝早くから、夜遅くまで、泊まり込みでお酒を仕込むという体制が当たり前の酒造り現場において、弊社は8時半〜18時(平均)の就業時間で泊まり込みがない醸造環境を構築しています。こちらは数年かけて醸造社員さんたちが工夫し、設備投資を行い構築していきました。(現在は男性の社員さんしかいなませんが)子育て中の女性であっても仕込めるような環境を意識しています。
また、在宅勤務で活躍している方も弊社にはいらしゃいます。
上記3つの目標に向けて、日々社員さんたちと取り組んでいますが、その目標もまだまだ道半ばですが、これらは、みんなで追求し続けている状態を続けることが一番大事だと考えています。
これらの取組みやそれによる実績が評価され下記の受賞をしております。
能登地域初の受賞や酒蔵初の受賞なども多数頂戴しています。
■はばたく中小企業・小規模事業者300社 需要獲得部門にて認定
■地域未来牽引企業 認定
■いしかわ男女共同参画推進宣言企業 第1号認定
■石川県ワークライフバランス企業 知事表彰 受賞
■厚生労働省の若者雇用促進サイト「都道府県ごとの魅力的な企業」掲載
■ワーク・ライフ・バランスの推進を目指して、内閣府が設置する「仕事と生活の調和推進室」のメールマガジンに事例企業として掲載
※上記以外にも複数のメディアや雑誌に取り上げて頂いております。
自分がやりたい経営を追求していると、それがSDGsに繋がっていた
と言うのが、率直な感想です。
SDGsは目的ではなくで、理想の組織経営をする上での手段という感覚でしょうか。
次回からは、具体的な取り組みを記載していこうと思います。