#オールカテゴリ部門
せんぷうきほどのまじめさがほしい
もう拝まないでくれ、もう拝まないでくれ
一月一日は朝を配るたびに祈りを返されて申し訳なくなる
わたしはあそこにいる新聞配達のお兄さんと何も変わらないのに
世界平和とか背負わせないでほしい
「太陽がこのまえそう言ってたんだよね」と
たまたま隣に座った月から聞いた
隣のアパートが無くなったから立ち寄れるようになったらしい
ホコリが自分は美しいものであるかのように舞っている
ぼくはそれを美しいと思った
三日続いた雨がようやく上がった
詩です。
ベランダにくまのプーさんが干してある
Tシャツ、Yシャツ、エプロン、くつ下
というような並んでいるものはなく
事件性を感じさせる孤独感である
日常的にあらわれる洗濯物はペラペラの布で
胴体が入っていない状態だということがよく分かる
くまのプーさんが干してある部屋は
昨年ご主人を亡くされた大家さんの部屋です
あなたの夢を応援しているよ
と言ってよくアップルパイをくれます
部屋にあかりを灯