せんぷうきほどのまじめさがほしい

もう拝まないでくれ、もう拝まないでくれ
一月一日は朝を配るたびに祈りを返されて申し訳なくなる
わたしはあそこにいる新聞配達のお兄さんと何も変わらないのに
世界平和とか背負わせないでほしい
「太陽がこのまえそう言ってたんだよね」と
たまたま隣に座った月から聞いた
隣のアパートが無くなったから立ち寄れるようになったらしい
ホコリが自分は美しいものであるかのように舞っている
ぼくはそれを美しいと思った
せんぷうきほどのまじめさがほしい
それを太陽ではないなにかに向けて祈った



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